【ガンダム】シャアが何かとバカされるのはなぜ? エースパイロットで総帥なのに......
今日もガンダムの話をしていきたい。テーマは、僕らの大好きな赤い彗星ことシャア・アズナブルだ。シャアと言えばジオン公国のエースパイロットで、その出自にも秘密があるし、末はネオ・ジオンの総帥にまで上り詰める大した人物だ。
今され言うまでもないことだけど、『機動戦士ガンダム』という作品が人気になった理由の一つに、シャアの存在があったことは間違いない。
ところがいつからか、シャアという男に対しての妙なネガキャンと言おうか、変にネタキャラとして扱う風潮ってのがネットに蔓延するようになった。一体どうしてそんなことになったのか。それをちょっと考えていきたい。(文:松本ミゾレ)
『Z』のシャアは微妙だけど機体性能差を考えると仕方ない?この話をするにあたり、最適な題材が5ちゃんねるにある。それが「シャアってアムロ以外には基本的に負けなしなのに、なんでこんなにバカにされとるんや?」というスレッドだ。
スレ主はシャアという男に対して「普通に優秀やろ」と私見を述べている。普通に……という言葉がちょっと気にかかるが、まあ他意はないはず。さらに『機動戦士Zガンダム』を観た上で、彼は「ゼータは見たことあるけど、期待性能の差を考えると仕方ない」と、リック・ディアスや百式に乗って戦っていたシャアを擁護している。
どちらのMSもグリプス戦争時代においてはそこそこ良いスペックの機体ではあったが、終盤ではキュベレイだのハンブラビだのジ・Oだのが台頭。この頃にはさしものシャアも精彩を欠く戦いを強いられていたので、そういう印象から「シャアはなんか弱い」と思われている風潮があるのでは? と考えているんだろう。
あと、これは以前にも別のコラムでちょっと書いたんだけど、『Z』時代のシャアってまだ27歳ぐらいの若者だし、そういう中でエゥーゴを引っ張ることになったプレッシャーも相当あったはずなのだ。しかもジオン軍時代からの部下でもあったアポリーやロベルトも失っていくわけだし、そういう状況の中で折れずに戦い抜いた時点で、立派だと僕としても思ってしまう。
「シャアは色々とだらしないし情けなさすぎるわ。そらネタにもされるよ」しかし、前述のスレ主や僕がいくら擁護しても「いや、やっぱりシャアはダメ」と断じるガンオタがいるのは事実。ここでそんな彼らが、なぜシャアに厳しい評価を下したのか。その理由となる書き込みをいくつか引用させていただこう。
「ブランに3vs1でボコボコ定期」
「すぐに泣く」
「シャアは色々とだらしないし情けなさすぎるわ。そらネタにもされるよ」
「クワトロよりシロッコやハマーンが強いから客観的にシロッコとハマーンがアムロと同等に見えてしまう」
「すぐに泣く」ってのは意見として僕もなんだか納得してしまう。でもララァを失くしたり、カミーユに殴られて泣くってのは状況を考えれば「まあ、泣くよね」って感じなので、それがイコール弱さに通じるところではない気もする。泣かないことが強さってわけでもないだろうし。
また、ブラン相手にカミーユ、シャア、アムロの3人でで戦っていた際のシャアの不甲斐なさを指摘しているであろう声があるけど、これはどうなんだろうか。ブランがアッシマーの性能をかなり引き出していた名パイロットで、めちゃくちゃ善戦していたって描写なんじゃないかなぁ、あれは。地球連邦のMA乗りとして、ブランが異様に強かっただけという気がしないでもない(笑)。
それから『Z』終盤におけるシャアとシロッコ、ハマーンの三つ巴にしたって、もう明らかに百式では相手にならないスペックのMSに超強力なニュータイプが搭乗しているという構図だった。アレでよく死なずに済んだものだし、結果的にボコボコにされたけど、その後シロッコは死に、ハマーンも次の抗争で散ったと考えると、最後まで生き残ったのはシャア。「生き残るヤツが強い」という蟲毒の理論で考えれば、シャアの圧勝になる(いや、これは流石に苦しいか…)!
というかまあ、自分がシャアが生きた年齢をとっくに越えちゃって、今になってシャアという人間の足跡を振り返ると、とてもじゃないけど僕には同じようなことはできない。そもそも幼少期からして相当不遇だし、策略と技量でジオンのエースになり、いくつもの偽名を使っていくつかの派閥を渡り歩くなんて、超人じゃないとできない。
アムロはパイロットとしては随一の技量を持ち、最後まで"シャアのライバル"だったけど、やっぱりそれ以外の部分に関しては、シャアに勝てない部分は多かったわけだから。いろいろなことに挑戦して、失敗して深みが出るのが人生。無敵のニュータイプはロボットアニメの主人公としては映えるけど、一方で苦悩し涙し、つらい時に女の胸でちゃんと泣けるような男のほうが、僕は魅力的に感じるなぁ。
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