キャンピングカーショーに突如現れた「家」!? 山を買ってYADOKARIのタイニーハウスを引っ張って行かないか
ロケットニュース242024年2月15日(木)21時0分
子ども時代、きっと誰しも経験があるだろうダンボール工作。まだ「キャンピングカー」という言葉も知らなかった頃、ダンボールハウスをいくつも連結して遊んだことがある。
寝台列車とキャンピングトレーラーの中間のような発想だが、好きな場所に「家を持ち運ぶ」という現実離れした想像に胸が躍った。後に『ドラゴンボール』に登場するホイポイカプセルに大興奮したのは言うまでもない。
4日間にわたって行われたジャパンキャンピングカーショー2024。ずらりと並ぶのはその名のとおりキャンピングカーと、関連するRV(レクリエーショナル・ビークル)で、つまりは車の祭典なのだが、会場の一角になぜか「家」が建っていた。……これは一体……?
・タイニーハウス「ROADIE」
どこからどう見ても住宅だが、よく見ると床が浮いていてタイヤも付いている。こちら「ROADIE」と名づけられたタイニーハウス!
タイニーハウスとは、小屋やトレーラー、ツリーハウスのような極小サイズのミニマルな住まいのこと。ROADIEは車検を受け、ナンバーを取得して使用するトレーラーで、けん引免許があればオーナー自ら公道を移動させられる。
トレーラーハウスといえばコンテナのような四角い建物、あるいはエアストリームのようなレトロフューチャーなカプセルを連想するが、いい意味で「らしくない」のがROADIEの赤い三角屋根!
とくに横から見たときのフォルムが非常におしゃれで、山小屋のような雰囲気である。
正面から向かって右側が玄関となる。丸窓がファンタジックで可愛らしい。夜には『ハリー・ポッター』のハグリッドの小屋のような温かい光がこぼれそう。
入って左手に広がるのがリビングルーム。正面から見たときのガラスの折戸の位置にあたる。カフェのテラス席のような非常に開放的な構造で、屋外と屋内がシームレスにつながっている感覚だ。
ソファから見える景色が海だったり草原だったりすれば、テレビもモニターもいらない。もう景色だけで満足できそう!
そもそもROADIEは「自然の中の暮らしを実現するタイニーハウス」というコンセプトからスタートしているそうで、個人のユーザーなら自宅やセカンドハウス利用などが想定される。
地方部では驚くほどの低価格で土地が買えたりするので、トレーラーハウスなら高額な住宅ローンを抱え込まずに絶景ポイントに住まいを持てるというメリットがある。
コンテナハウスのようなコンパクトな空間では熱の逃げ場がなく、夏の灼熱の暑さが気になるが、オプションでエアコンの設置が可能。
玄関脇にはキッチンがある。一定の条件を満たせば、水道、電気、ガスなど地域のライフラインに接続できるそう。
もし接続不可の場所でも、キャンピングカーユーザーなら普段からポータブルトイレやソーラー発電など「ライフライン自己完結型」のスタイルに馴染みが深いので、工夫の余地がありそう。
ワンルームだが階段を上ったところにロフトがある。ここが寝室ということになるだろう。全体的に収納が少ないため、本当に住むとなったら季節外の寝具や衣類やストック品の収納はロフトになるかもしれない。
玄関方向に戻ると、その周辺が水回りとなっている。
扉を開けるとパウダールームが登場。普通の住宅と遜色ない、モデルルームのような立派な空間だ。
さらに個室トイレと
シャワールームを完備。前述のとおり、地域の上下水道と接続することで使える。
プロデュースしているYADOKARI(ヤドカリ)は、ミニマルライフや多拠点居住など「新しい住まい方」を提案する企業。お金・場所・時間に縛られないライフスタイルの実現を目指して事業を展開している。
住宅ローンを返すために朝から晩まで労働に追われる暮らしへの疑問や、一瞬にして住まいが失われる大規模自然災害を目にしたことが発想の原点だったのだとか。
よく「持ち家 vs 賃貸」が論争となるが、持ち家には「自分がこの場所の主である」という自律感と安心がある一方、その地にヒモでつながれるような束縛もまた生じる。
加えて、住宅は購入した瞬間から劣化が始まる。ローン返済はもちろん、管理や修繕などの責任が生涯にわたって付いてくる。
気に入った土地を探しながら、まさにヤドカリのように必要なものだけを積んだ住宅を移動させて歩く暮らし……うらやましくないと言えば嘘になる。
そこで気になるお値段は……
本体798万円(税別)から! 車検などの諸経費やライフライン工事費用は別途必要となる。
家を一軒建てようと思えばこの数倍は必要で、また会場には1000万円を超えるキャンピングカーがざらにある。非現実的な価格ではない。
ノマドライフをしたい人のほか、父母の田舎に遊休地がある、キャンプ用に山を買おうかと思っている、といった人にも魅力的に映るはず。あくまで車両なので、通常は建築物が建てられないエリアにも設置可能なケースも。
夢がふくらむドリームハウス、あなたの山に、庭に、遊休地に一台いかがだろうか? ちょっと……いやかなり憧れる。
参考リンク:YADOKARI
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.
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寝台列車とキャンピングトレーラーの中間のような発想だが、好きな場所に「家を持ち運ぶ」という現実離れした想像に胸が躍った。後に『ドラゴンボール』に登場するホイポイカプセルに大興奮したのは言うまでもない。
4日間にわたって行われたジャパンキャンピングカーショー2024。ずらりと並ぶのはその名のとおりキャンピングカーと、関連するRV(レクリエーショナル・ビークル)で、つまりは車の祭典なのだが、会場の一角になぜか「家」が建っていた。……これは一体……?
・タイニーハウス「ROADIE」
どこからどう見ても住宅だが、よく見ると床が浮いていてタイヤも付いている。こちら「ROADIE」と名づけられたタイニーハウス!
タイニーハウスとは、小屋やトレーラー、ツリーハウスのような極小サイズのミニマルな住まいのこと。ROADIEは車検を受け、ナンバーを取得して使用するトレーラーで、けん引免許があればオーナー自ら公道を移動させられる。
トレーラーハウスといえばコンテナのような四角い建物、あるいはエアストリームのようなレトロフューチャーなカプセルを連想するが、いい意味で「らしくない」のがROADIEの赤い三角屋根!
とくに横から見たときのフォルムが非常におしゃれで、山小屋のような雰囲気である。
正面から向かって右側が玄関となる。丸窓がファンタジックで可愛らしい。夜には『ハリー・ポッター』のハグリッドの小屋のような温かい光がこぼれそう。
入って左手に広がるのがリビングルーム。正面から見たときのガラスの折戸の位置にあたる。カフェのテラス席のような非常に開放的な構造で、屋外と屋内がシームレスにつながっている感覚だ。
ソファから見える景色が海だったり草原だったりすれば、テレビもモニターもいらない。もう景色だけで満足できそう!
そもそもROADIEは「自然の中の暮らしを実現するタイニーハウス」というコンセプトからスタートしているそうで、個人のユーザーなら自宅やセカンドハウス利用などが想定される。
地方部では驚くほどの低価格で土地が買えたりするので、トレーラーハウスなら高額な住宅ローンを抱え込まずに絶景ポイントに住まいを持てるというメリットがある。
コンテナハウスのようなコンパクトな空間では熱の逃げ場がなく、夏の灼熱の暑さが気になるが、オプションでエアコンの設置が可能。
玄関脇にはキッチンがある。一定の条件を満たせば、水道、電気、ガスなど地域のライフラインに接続できるそう。
もし接続不可の場所でも、キャンピングカーユーザーなら普段からポータブルトイレやソーラー発電など「ライフライン自己完結型」のスタイルに馴染みが深いので、工夫の余地がありそう。
ワンルームだが階段を上ったところにロフトがある。ここが寝室ということになるだろう。全体的に収納が少ないため、本当に住むとなったら季節外の寝具や衣類やストック品の収納はロフトになるかもしれない。
玄関方向に戻ると、その周辺が水回りとなっている。
扉を開けるとパウダールームが登場。普通の住宅と遜色ない、モデルルームのような立派な空間だ。
さらに個室トイレと
シャワールームを完備。前述のとおり、地域の上下水道と接続することで使える。
プロデュースしているYADOKARI(ヤドカリ)は、ミニマルライフや多拠点居住など「新しい住まい方」を提案する企業。お金・場所・時間に縛られないライフスタイルの実現を目指して事業を展開している。
住宅ローンを返すために朝から晩まで労働に追われる暮らしへの疑問や、一瞬にして住まいが失われる大規模自然災害を目にしたことが発想の原点だったのだとか。
よく「持ち家 vs 賃貸」が論争となるが、持ち家には「自分がこの場所の主である」という自律感と安心がある一方、その地にヒモでつながれるような束縛もまた生じる。
加えて、住宅は購入した瞬間から劣化が始まる。ローン返済はもちろん、管理や修繕などの責任が生涯にわたって付いてくる。
気に入った土地を探しながら、まさにヤドカリのように必要なものだけを積んだ住宅を移動させて歩く暮らし……うらやましくないと言えば嘘になる。
そこで気になるお値段は……
本体798万円(税別)から! 車検などの諸経費やライフライン工事費用は別途必要となる。
家を一軒建てようと思えばこの数倍は必要で、また会場には1000万円を超えるキャンピングカーがざらにある。非現実的な価格ではない。
ノマドライフをしたい人のほか、父母の田舎に遊休地がある、キャンプ用に山を買おうかと思っている、といった人にも魅力的に映るはず。あくまで車両なので、通常は建築物が建てられないエリアにも設置可能なケースも。
夢がふくらむドリームハウス、あなたの山に、庭に、遊休地に一台いかがだろうか? ちょっと……いやかなり憧れる。
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