愛媛の自動車屋のど真ん中を、路面電車の線路が突っ切っている理由
どうしてここにこんなものが......?
何度見返しても首をかしげてしまう、不思議な線路が話題になっている。
これは、ツイッターユーザーの碧緑さん(@tsururyoku)による、2021年2月16日の投稿だ。
Googleマップの航空写真と、ストリートビューをスクリーンショットした画像が添えられている。
場所は、愛媛県松山市を走る路面電車「伊予鉄道大手町線」の停留所「宮田町」。
地面を走る線路が、なんと中古車販売店の敷地を突っ切るように敷かれているというのだ。
航空写真を見ると、幅の広い道路の真ん中を通っていた線路が、交差点の少し前から右に緩やかにカーブしている。
そして、いくつもの車がズラリと並ぶスペースに突入。
マップをさらに拡大すると、線路に沿って建っている細長い灰色の建物には、中古車販売店の店名も書かれていた。
いったい、なぜこんな場所に線路が......?
24日、Jタウンネット編集部は伊予鉄グループを取材した。
むしろアピールしてる
広報担当者によると、この場所には、伊予鉄道大手町線の線路がもともと通っていたそう。
「愛媛ダイハツ(販売)さんが今の場所に移転してきたのが1955年とのことなので、線路自体はもともとあって、そこに後からお店がやってきたという形ですね。その後、1967年に宮田町の停留所が作られたという流れです」(広報担当者)
愛媛ダイハツ販売は現在、線路を境目に、新車を販売する「松山店」と中古車を販売する「U-CAR松山」とに分かれている。
店の敷地を線路が通っているなんて使いにくいのでは......と思っていたのだが、同社の公式サイトでは、松山店のページに
「敷地内には伊予鉄市内電車の電停も有りアクセスもし易い立地となっております」
と記載されている。むしろ、交通の便のよさをアピールしているようだ。
この不思議な構造の駅を紹介した投稿について、リプライ欄では、
「なつかしいー、まだあるんやなぁ」
「当たり前すぎて異常に気づかなかった愛媛県民です」
「確かに言われてみればwww 地元の人間からすればごく普通のことで驚かなかったですが」
「懐かしい......昔近くに住んでました」
など、地元民と思われるユーザーからの声が多く集まっている。
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