冬でもトマトが1トンとれる! ごみ処理の排熱を利用した三次市のハウスに注目
[Jステーション−広島ホームテレビ]2018年2月19日放送の広島HOMEテレビ「Jステーション」の「地球派宣言」のコーナーで、広島県三次市のエコな野菜の栽培方法が紹介されました。
お湯を循環させてあたためる
今回は、冬に夏野菜を育てている農家の、エコな栽培方法について取材しました。
雪が残る三次市のビニールハウスの中では、冬なのにトマトがいっぱい実っています。このハウスでは冬場でも、毎月1トンの収穫を目標に栽培しています。
実はこのハウス、あるエコな秘密が隠されています。ハウスの持ち主である和田辰則さんに、その秘密を渡辺美佳リポーターが尋ねました。和田さんによると「目の前にあるクリーンセンターの廃熱を利用して、ハウスの温度を作っています」とのこと。
次に、ハウスの横にある三次環境クリーンセンターへ。一人が出すゴミの量が年々増える中、ここでは1日あたりおよそ45トンのゴミを焼却しています。
ゴミを燃やすときに出る熱を、これまでは管理棟の暖房などに使用されていましたが、ほかのことにも活用できないかと考え、ハウス栽培への暖房利用にたどり着きました。
一般的に、ビニールハウスの中をあたためるには、灯油や重油などが必要です。ゴミを燃やすことは、CO2を排出させますが、焼却時の余熱を利用することでハウスをあたためるためのさらなる燃料は使わずに済み、その結果、環境に優しい熱源だと考えられています。
では、どのようにしてハウスまで熱を運んでいるのでしょうか。和田さんに聞くと「廃熱の温水を循環させるだけ」とのこと。
ゴミ焼却場で出た熱は、クリーンセンターの中で、水に移され、80度前後のお湯になります。それをハウスまで送り、熱を放出させて暖房にします。
ぬるくなったお湯は、クリーンセンターに戻り、再びあたためられてハウスに向かいます。ここでゴミを燃やしている限り、ハウスの中をあたため続けることができるのです。
和田さんは「ゴミをいかに少なくするかも必要ではある。でも(ゴミを)ゼロにするのは不可能に近いのではないかなと。であるならばゴミを燃焼させて出た熱をどうにか使うと。今はこのミニトマトだけですが、ほかのことへもチャレンジしていきたいと思います」と言れていました。
この余熱の活用を、ビニールハウス以外にも広げていってほしいですね。(ライター・石田こよみ)
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