混雑率199%の東西線、「早起きキャンペーン」継続実施 担当者「最大3%は混雑緩和している」
東京メトロは3月27日、2018年度も「東西線早起きキャンペーン」を継続実施するとともに内容をバージョンアップすると発表した。
同キャンペーンは事前登録したICカードを自動改札機にタッチしてメダルを貯め、景品と交換することができるというもの。東西線の朝ラッシュがピークを迎える前の時間に乗車する「オフピーク通勤(通学)」を推奨するため行っている。
「今年で13回目の実施。キャンペーンをきっかけに混雑緩和にご協力いただけたら」メダルの枚数は時間帯によって変わり、例えば西船橋駅からであれば、始発から6時までの"ブロンズタイム"に入場すると1枚、6時45分までの"ゴールドタイム"なら5枚、7時までの"シルバータイム"なら3枚もらえる。
昨年9月から通年で実施されており、現在、獲得メダル枚数に応じて応募者全員に商品券をプレゼントしている。他にも抽選で1万円分の旅行券や5万円相当の体験ギフトが当たる。4月2日からは毎月50メダル以上獲得した人の中からさらに抽選で、月替りで水族館のペアチケットなどが当たるようになる。
国交省の調査によると2016年度全国で最も混雑率が高かった区間は、東京メトロ東西線の木場〜門前仲町駅間。混雑率は199%にのぼる。しかし実際、同キャンペーンは混雑緩和に役立っているのだろうか。キャリコネニュースの取材に同社広報担当者は、
「キャンペーンを実施して今年で13回目。参加者は少しずつ増加傾向にあり、今年度は1日約8900人。混雑率は最大3%下がっていると考えられます」
とコメントした。ただ仮に3%下がっていたとしても、混雑率2位のJR東日本総武線錦糸町〜両国間(198%)についで3位。まだまだ"痛"勤電車だといえそうだ。同担当者は「キャンペーンをきっかけに混雑緩和にご協力いただき、快適な車内になればと考えています」と語った。
キャンペーンの対象者は、事前登録したICカードを使用して東葉高速線東葉勝田台駅〜東西線門前仲町駅間で入場し、東西線南砂町駅以降の東京メトロの一部駅で出場、または乗換する人。
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