春はしっかりデトックス! プロに聞いた体に効く「小豆」レシピ3選
食楽web
花開く暖かな春が到来すると、うららかな気分になります。しかし、体はなんだかだるく、体調が優れないという人も多いのではないでしょうか?
中医薬膳営養師の樋口彰子(aco)先生によると、「冬は人間も冬眠のような感じで、体内の活動が盛んではない時期。代謝も落ち、老廃物などが溜まりやすいので、しっかりデトックスをした方が良いんです」とのこと。
水はけをよくする「小豆」
そこで、春のデトックスには、「小豆」を積極的にとるのがおすすめです。小豆は、水はけや便通がよくなり、解毒作用もある万能食材。こちらでは、aco先生とQ&A形式で「小豆」の効能などを伺いながら、レシピもご紹介していきます。
aco先生:春は「肝」がバランスを崩しやすく、巡りが悪くなる人が多いんです。
編集M:そう言えば最近、体がむくんだり、代謝が悪くなっていてだるいんです……。
aco:それは「春むくみ」の典型的な例ですね。春は肝が不調になる影響で、巡りが悪くなるのと、お腹の働きが鈍くなることで、水分代謝が不調になります。
だから、しっかり代謝を高めて、排出するのがベストです。
編集M:その効果が期待できるのが「小豆」なんですね。
aco:そう! 痒みのある湿疹で悩んでいる人もいるでしょう? それも、冬の間に溜まった老廃物が出てきている場合があります。このような春の肌トラブルにも有効ですよ。
編集M:デトックスしながら美肌効果もある。最高ですね!
aco:今回は「小豆」を使った効果的なレシピを3つ、作ってみました。小豆以外に水はけをよくする「ハトムギ」や「パクチー」といった食材も合わせています。日々のレシピに積極的に取り入れて、しっかりデトックスしていきましょう!
小豆、ハトムギ、パクチーのデトックススープ
材料(4人分)
・小豆……50g
・ハトムギ……50g
・パクチー……適量
・水……1L
・鶏がらスープの素……大さじ1.5
・塩……適宜
作り方
1.小豆は洗ってたっぷりの水に入れ火にかける。沸騰したら中火で5分程度加熱し、ザルを使ってゆで汁を捨てましょう
2.鍋に小豆を戻し、水1リットルとハトムギを加え、小豆とハトムギが柔らかくなるまで煮る。水が少なくなったら適宜足します
3.鶏がらスープの素を入れ、必要であれば塩で調味し、刻んだパクチーを加えます
とにかく、デトックス! という人には、水はけをよくする小豆とハトムギを使ったこちらのスープを。ハトムギはお腹の働きを整える効果があります。
aco:デトックスのためについ、デトックス食材を探しがちですが、なによりもまず、お腹を整えて食べ物からの代謝をよくするのが大切。ハトムギはとても有効な食材です。
編集M:優しい味でずっと食べていたくなる美味しさ! パクチーの香りがまた、クセになりますね。
aco:パクチーは「邪」を追い出す働きがあるんです。花粉症などにも有効で、ある意味いらないものも出すデトックス食材と言えるでしょう。
編集M:食材も少なくて煮込むだけだから簡単! これなら続けられそうですね。
小豆入りチリビーンズ
材料(4人分)
・小豆……25g
・合挽き肉……200g
・トマト缶……200g
・にんじん……1/2本
・玉ねぎ……1/2個
・赤ワイン(なければ白ワイン)……大さじ1
・チリパウダー……小さじ1
・塩……小さじ1/2
・こしょう……適量
・カイエンペッパー……お好みで
作り方
1.小豆は洗ってたっぷりの水に入れ火にかける。沸騰したら中火にして5分程度加熱し、ザルを使ってゆで汁を捨てます
2.鍋に小豆を戻し、水を入れて小豆が柔らかくなるまで茹でます。柔らかくなったら、余分な茹で汁を捨てます
3.熱したフライパンに油を敷き、みじん切りにした玉ねぎ、合挽き肉、にんじんの順に炒めます
4.トマトを加えてさっと炒め、小豆、ワインを加えて煮込みます
5.チリパウダー、塩、こしょうで調味したら完成。辛いのが好きな方はカイエンペッパーを加えましょう
aco:こちらはデトックスに関わりのある「肝」や「脾(お腹)」の整えを意識したレシピです。
編集M:デトックスという言葉から想像できないパンチのある味! スパイスも香り、パンと一緒に無限ループのように食べてしまいます。
aco:トマトで肝の働きを整え、「気」の巡りをスパイスの香りでよくするんです。気の巡りが良いことも、デトックスや春の養生にとっても大事!
編集M:これ、タバスコとかかけてもっと辛くしてもいいですか?
aco:お好みでウスターソースを入れても美味しいですし、好きな味にアレンジしてもいいです。ただし、辛くしすぎると「陽」が上がりすぎてイライラやめまい、寝つきの悪さにつながるので程よく使いましょう!
おやつにぴったり!「あんこいちごパイ」
材料(2人分)
・パイシート……2枚
・あんこ……適量
・いちご……適量
・卵液……適量(卵黄に水少々を加え溶いたもの)
◎あんこを作る場合(約700g分)
・小豆……200g
・砂糖……200g
作り方
1.あんこを作る場合、小豆は洗ってたっぷりの水に入れ火にかけます。沸騰したら中火にして5分程度加熱し、ザルを使ってゆで汁を捨てます
2.小豆を鍋に戻し水を入れ、柔らかくなるまで茹でます。小豆が柔らかくなったら、茹で汁をこぼして捨てます
3.2を火にかけ、砂糖を数回に分けて木べらで混ぜながら入れます。水気が飛んで、もったりしたらあんこの出来上がり
4.パイシートは綿棒で、ひとまわり大きくのばします
5.パイシートの周りを2cmほど残し、あんこをのせます
6.片側にいちごをのせ、あんこののっていないパイシート部分にハケで卵液を塗り、折りたたみます
7.フチをフォークで押さえながらくっつけ、オーブンの天板に並べてパイの上面に卵液を塗ります
8.200度に予熱したオーブンで30分ほど焼いたら完成です
aco:小豆といえば、やっぱり「あんこスイーツ」も欠かせませんよね!
編集M:いちご大福ならぬ、いちごパイ。春らしい甘酸っぱさがあり、外はパリパリッ、中はしっとり程よい甘さでほっこりします。
aco:いちごは、春の養生に大事な「肝」を助ける食材の一つ。また、お腹の働きを整えます。あんこの美味しさも引き立てるので、是非一緒に味わってくださいね。
●著者プロフィール
中医薬膳営養師
樋口 彰子(aco)
神奈川・葉山の里山風景の中で、薬膳を中心とした1DayリトリートサロンPomegraを主宰。オンラインでの体質改善指導なども行う。「薬食同源(医食同源)を身近に。薬膳を難しく考える前に、食事は楽しく美味しくてこそ健康につながる。まずは普段使う食材の効能を知って、食事に取り入れてもらいたい」。そんな思いから、簡単に作れて美味しく食べられる「心も体も満たす薬膳」を提案している。
(c)TOKUMA SHOTEN@All Rights Reserved
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