大学入学共通テスト、結果報告と地理歴史の参考問題例を公開
リセマム2019年4月5日(金)15時15分
大学入試センターは2019年4月4日、大学入学共通テストの導入に向けた2018年度試行調査(プレテスト)の結果報告を公表。あわせて、地理歴史A科目の参考問題例も公開した。いずれも大学入試センターWebサイトから閲覧できる。
試行調査は、2020年度の大学入試共通テスト導入に向け、2017年度より行われている。第2回となる2018年度試行調査(プレテスト)は、2018年11月10日・11日の日程で実施。記述式・マーク式の問題の検証に加え、実施運営面を含めた総合的な検証を行うため、全国の大学などを会場とした。
試行調査の受検者数は6万8,409人。全体の結果の概要(マーク式問題)によると、マーク式問題は5割程度の平均得点率(平均正答率)を念頭に実施し、全19科目のうち7割を超える14科目が5割以上となった。なお、英語の「筆記(リーディング)」と「リスニング」は、科目として別々に数えて平均得点率を算出している。
平均得点率(平均正答率)が5割以上となった教科・科目については、試行調査における問題作成の方向性を作成方針に反映し、共通テストの作問に生かしていく考え。5割程度に達しなかった5科目(数学2科目および理科3科目)については、問題作成方針に示す内容をまとめ、共通テストの作問に生かしていく。
数学2科目は、数学的な問題発見・解決の全過程を重視して出題した結果、全体の分量と試験時間のバランスに課題が残ったと考えられるという。共通問題において、数学的な問題発見・解決の過程の全過程を問う問題は、大問もしくは中問1題程度とし、ほかの問題は過程の一部を問うものにする。思考に必要な時間が確保できるよう、文章を読解するために要する時間を試行調査よりも軽減するとした。
理科3科目は、全設問数について、試行調査における設定を目安とする。また、「物理」「生物、地学」それぞれの分析を掲載。物理では、多様な分野・領域の小問からなる第1問の正答率が予想より伸びなかったことなどを課題としてあげている。
そのほか、英語と英語以外の外国語について記載。英語は、筆記(リーディング)、リスニング、配点という項目についてまとめている。たとえばリスニングについて、2020年度からは試行調査と同様、1回読みと2回読みが混在する問題として実施する。将来的にはすべて1回読みにするのが望ましいという意見もあり、引き続き検討を行っていくという。
英語以外の外国語科目(ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)は、資格・検定試験の活用などを通じて4技能を評価する別の枠組みがないことを踏まえ、引き続き「筆記」として出題する予定。
そのほか、選択科目の扱いや試行調査を実施しなかった科目の今後の方向性として留意すべき事項を掲載している。
記述式問題に関する分析・検討では、国語と数学の記述式問題についてまとめている。国語は、問1が7割程度、問2が5割程度、問3が2割程度の正答率となることを念頭に作問し、ほぼ想定どおりの結果となった。共通テストにおける記述式問題は、思考力などを問うことをおもな目的としていることから、漢字の正確な記述よりも内容面を重視した採点を行うという。
数学は、記述問題の難易度そのものより、マーク式問題も含めた全体の分量と試験時間のバランスが影響したと分析。試行調査と同程度の問題の難易度を念頭におきつつ、全体の難易度や解答に要する時間などに配慮して作問する考えを示した。また、解答すべき内容が受検者にわかりやすくなるよう、問い方のさらなる工夫などを行う。
そのほか、採点および検収の体制およびスケジュール、マーク式問題を含めた成績表示の在り方に関する分析・検討の概要などもまとめている。2019年度初頭には、文部科学省が策定する実施大綱を踏まえて、大学入試センターより「大学入学共通テストにおける問題作成方針および実施方法等」に関する通知を発出予定だという。
試行調査は、2020年度の大学入試共通テスト導入に向け、2017年度より行われている。第2回となる2018年度試行調査(プレテスト)は、2018年11月10日・11日の日程で実施。記述式・マーク式の問題の検証に加え、実施運営面を含めた総合的な検証を行うため、全国の大学などを会場とした。
試行調査の受検者数は6万8,409人。全体の結果の概要(マーク式問題)によると、マーク式問題は5割程度の平均得点率(平均正答率)を念頭に実施し、全19科目のうち7割を超える14科目が5割以上となった。なお、英語の「筆記(リーディング)」と「リスニング」は、科目として別々に数えて平均得点率を算出している。
平均得点率(平均正答率)が5割以上となった教科・科目については、試行調査における問題作成の方向性を作成方針に反映し、共通テストの作問に生かしていく考え。5割程度に達しなかった5科目(数学2科目および理科3科目)については、問題作成方針に示す内容をまとめ、共通テストの作問に生かしていく。
数学2科目は、数学的な問題発見・解決の全過程を重視して出題した結果、全体の分量と試験時間のバランスに課題が残ったと考えられるという。共通問題において、数学的な問題発見・解決の過程の全過程を問う問題は、大問もしくは中問1題程度とし、ほかの問題は過程の一部を問うものにする。思考に必要な時間が確保できるよう、文章を読解するために要する時間を試行調査よりも軽減するとした。
理科3科目は、全設問数について、試行調査における設定を目安とする。また、「物理」「生物、地学」それぞれの分析を掲載。物理では、多様な分野・領域の小問からなる第1問の正答率が予想より伸びなかったことなどを課題としてあげている。
そのほか、英語と英語以外の外国語について記載。英語は、筆記(リーディング)、リスニング、配点という項目についてまとめている。たとえばリスニングについて、2020年度からは試行調査と同様、1回読みと2回読みが混在する問題として実施する。将来的にはすべて1回読みにするのが望ましいという意見もあり、引き続き検討を行っていくという。
英語以外の外国語科目(ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)は、資格・検定試験の活用などを通じて4技能を評価する別の枠組みがないことを踏まえ、引き続き「筆記」として出題する予定。
そのほか、選択科目の扱いや試行調査を実施しなかった科目の今後の方向性として留意すべき事項を掲載している。
記述式問題に関する分析・検討では、国語と数学の記述式問題についてまとめている。国語は、問1が7割程度、問2が5割程度、問3が2割程度の正答率となることを念頭に作問し、ほぼ想定どおりの結果となった。共通テストにおける記述式問題は、思考力などを問うことをおもな目的としていることから、漢字の正確な記述よりも内容面を重視した採点を行うという。
数学は、記述問題の難易度そのものより、マーク式問題も含めた全体の分量と試験時間のバランスが影響したと分析。試行調査と同程度の問題の難易度を念頭におきつつ、全体の難易度や解答に要する時間などに配慮して作問する考えを示した。また、解答すべき内容が受検者にわかりやすくなるよう、問い方のさらなる工夫などを行う。
そのほか、採点および検収の体制およびスケジュール、マーク式問題を含めた成績表示の在り方に関する分析・検討の概要などもまとめている。2019年度初頭には、文部科学省が策定する実施大綱を踏まえて、大学入試センターより「大学入学共通テストにおける問題作成方針および実施方法等」に関する通知を発出予定だという。
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