「行政の民間人材登用」ミドル層の8割が賛成 「行政だけではどうしても机上の空論になってしまう」
エン・ジャパンは4月9日、「民官転職」に関する調査結果を発表した。調査は3月にネット上で実施し、同社が運営する「ミドル転職」を利用している35代以上の男女2634人から回答を得た。
民間企業から官公庁への転職する“民官転職”について、8割が「興味がある」(81%)と回答した。理由を聞くと、1位は「仕事を通じて社会貢献がしたいから」(57%)だった。2位以降、「培った能力・スキルを社会に還元したいから」(46%)、「安定した」(43%)、「仕事の幅を広げたいから」(39%)と続く。
「学校卒業時に公務員に興味を持たなかった有能な人材は多くいるはず」
年代別に見ると、「培った能力・スキルを社会に還元したいから」は30代が35%、40代が43%、50代が56%となった。一方、「安定した収入を得たいから」(30代48%、40代47%、50代34%)、「働きやすい環境で仕事がしたいから」(同33%、23%、17%)は若い世代の方が多かった。
行政が公務員資格取得者以外の外部人材を登用することに対して、「賛成」と回答した人は86%と回答。次いで「どちらでもない」(12%)が続き、「反対」はわずか2%だった。回答者からは、
「行政機関だけでは、どうしても机上の空論になってしまって、現場との乖離が出てしまう」(30代女性)
「学校卒業時に公務員に興味を持たなかった有能な人材は多くいるはず」(50代男性)
などの意見が寄せられた。
民官転職に興味がない理由、「魅力を感じないから」が4割超
民官転職について不安なことを聞いてみると、1位は「仕事に関する情報が少ない」(58%)で、僅差で「選考の難易度」(56%)が続いた。3位以降、「仕事の探し方がわからない」(48%)、「給与額のダウン」(33%)、「選考プロセスの多さ」(32%)、「スキルを活かせる仕事があるか」(31%)、「民間出身者に対する風当たりの強さ」(30%)と並んだ。
一方、民官転職に興味がないと回答した人(18%)に理由を聞くと、「官公庁の仕事に魅力を感じないから」(44%)が最も多かった。次いで、「年齢的に厳しいと」(37%)、「雰囲気に馴染めないと思うから」(32%)、「年収が下がる可能性があるから」(28%)と続いた。
しかし、現在は民官転職に興味がない人の半数が「副業やテレワーク等、柔軟な働き方が可能になったら興味を持つ」(51%)と回答している。
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