農水省の「農村動画」を見ると、ほっこりした気分になれます
農林水産省のYouTubeアカウントをのぞいてみると、大臣の記者会見動画やお米に関する解説動画がある。そうだと思えば、今度はアニメのような絵を用いた動画や訪日外国人向けに作られた英語の動画もあったりと、お役所らしい「堅い」動画と、クールジャパンよろしく「やわらかい」動画が混在している。
その中に、「農村は、ひとりじゃない。」、「農村は、『〇〇』なんだ!」「農村は、あたたかい。」と、「農村は〜」と題した動画が3本。いずれも2018年2月にアップロードされ、再生回数は多いもので70万回を超えるなど人気を博している。
記者会見やアニメ風の動画であれば、配信の狙いにはある程度想像がつくが、「農村は、ひとりじゃない。」のような動画は他にも何本か存在する。一体どんな狙いで作っているのだろうか。
若者の農山漁村への関心の高まりも背景に
農林水産省の公式サイトによれば、「農村は〜」の動画については、農村振興や地域の活性化を図る目的で作られたとしている。地域に住まう人にも焦点を当てながら、あたたかな農村の生活を描き上げる。農林水産省ではほかにも、「農山漁村での暮らしと子育て環境の魅力」をテーマとして動画の公募を行い、集まった20本について農林水産省農村振興局のFacebookで紹介を行っている。
「農村は、ひとりじゃない。」と「農村は、『〇〇』なんだ!」は和歌山県印南(いなみ)町で、「農村は、あたたかい。」は山形県上山(かみのやま)市で撮影が行われた。そのうちの1本の動画「農村は、ひとりじゃない。」は、
「雨、とある農村にて。」
という一言で動画が始まる。
買い物袋を持ったおばあさんが、街に走るワゴン型のバスに乗り込む。バスの中で知り合いのおばあさんらと話をしながら、家の近くと思しき場所に到着。すると、ランドセルを背負った児童たちがおばあさんに挨拶をする。温かな日常が存在する、そんな平凡な日常を映しながら、バスが去っていく......というシンプルな内容だ。ただ、コメント欄には、
「良いCM」
「広告で見たけどすごい好き」
と、好意的な声がみられる。
農林水産省の農村振興局担当者は、2018年4月23日のJタウンネット編集部の取材に対し、農山漁村からの人材の流出を踏まえたうえで、
「農林水産省としては、若者の田園回帰の動きに注目しています。調査を見れば農村への定住願望も上昇していることもありますし、若者に焦点を当ててこうした動画を作りました」
と語る。「田園回帰」とは、都市部から過疎地域などの農山漁村へ移住することだ。農林水産省としては都市と農村の交流として農山漁村に滞在して実際の生活を体験する「農泊」の取り組みを行うなどしているという。
「動画を見ていただき興味を持っていただいた、地域外の若者の力などを活かしながら、農山漁村の活気を取り戻す一助となればと考えています」
と述べている。過疎化の進む農村へ、一度足を運んでみるのも面白いかもしれない。
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