並んで動くネッシーが撮影される? 複数のコブが出現&消失
UMA(※)の代名詞であるネス湖のネッシー。近年は冬場になると活動が確認できなくなることがわかっており、特に今年の冬は欧州で寒さが厳しかったため、3月後半になるまで目撃証言もなかった。だが、4月5日に今年初の目撃記録が認定されるなど、ようやくネッシーの活動が確認されつつある。
(※) UMA(ユーマ、Unindentified Mysterious Animal)とは未確認生物を意味する和製英語。未確認生物とは何世紀にもわたって語り継がれてきた物語や伝説に登場したり、また、今日でも目撃例があるが実在が確認されていない生物のことだとされている。物語、伝説、噂話などで語られる生物であるため、科学的な対象ではなく、“オカルト”に分類される。英語圏で、未確認生物はCryptid(クリプティッド)と呼ばれ、これを研究する学問はCryptozoology(クリプトズーロジー、暗号生物学)と呼ばれるのが一般的。
ネッシーの目撃例といえば、水面から飛び出した長い首や大きな背中、いくつも並んだコブなどが挙げられる。そんなネッシーらしき奇妙な生物の姿が先月末にウェブカメラ経由で捉えられていたことが判明した。
今回ネッシーを目撃したのは、アイルランド在住のネッシーハンターであるEoin O’Faodhagain氏だ。彼は自宅からネス湖のライブストリーム経由でこれまで驚異的な数の目撃報告を行なってきた人物だ。O’Faodhagain氏によると、湖の南岸にあるフォート・オーガスタス近くのショアランド・ロッジに設置されたウェブカメラが謎の生物の姿を捉えていたという。
O突然水面から4つ並んだこぶに見える不思議な物体が現れたとのこと。まるで同じ大きさの生き物が並んで顔を出し、動いているように見えたのだという。それはかなり大きく、長い体の生物のようで、やがて水に沈んで姿を消した。
O’Faodhagain氏は今回は謎の生物が比較的岸に近い場所にいたため、ウェブカメラ経由でもその姿が「視覚的にはっきり確認できる非常に良い映像」だと述べ、「ネッシーが水面から出ない限り、ウェブカメラにこれ以上近づくことはできないだろう」と語る。
奇妙なことに、O’Faodhagain氏が発見した一連のこぶは、4月5日に今年はじめてのネッシー目撃報告と認定された少女とその家族が写真に納めることに成功した「謎の生物」によく似ている。また、ウェブカメラが設置されているロッジのオーナーも「宿泊客や観光客がボート遊びに出ていたりはしなかった」と証言しており、ボートの誤認である可能性は低いとされている。
これらの証言も踏まえ、O’Faodhagain氏は「私は自分が見ているものを合理的に説明しようとしましたが、ネッシー以外にその条件を満たすものはありませんでした」 と振り返っている。
近年、あまりにライブカメラ経由での目撃証言が増えたこと、そしてライブカメラの画像はどうしても粗いため、誤認の可能性が高くなることからウェブカメラ経由での目撃例は原則公式記録に認定されないことが決定していた。だが、今回の事例ではかなり鮮明にその姿が捉えられていることから、公式記録に数えられる可能性もあるかもしれない。
なお、O’Faodhagain氏は今でも積極的にライブカメラ経由で発見した奇妙な物体を記録し続けている。
参考:「Daily Star」ほか
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