どんなに忙しくても、23時前に就寝すべき理由とは?東洋医学の観点から、睡眠の効果を解説
(写真提供:Photo AC)
厚生労働省が公開している令和2年「患者調査」によると、気分(感情)障害(躁うつ病を含む)の総患者数推計値は約20万人とのこと。メンタルヘルスの問題を抱える人が増える中、「日常の小さな養生で<強い心>が手に入る」と語るのは、漢方養生指導士で、登録者数10万人超の漢方養生YouTuber・ロン毛メガネさん。今回は、ロン毛メガネさんの著書『読むだけでメンタルが強くなっちゃう漢方養生の本』から、東洋医学の基本知識や、すぐに実践できる<養生>の方法などを紹介します。
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「いい睡眠」は「いい人生」をつくる
睡眠も養生なの!? と思うかもしれないですが……。
そうです! 睡眠ほどいい養生はない! といっても過言ではないです。
ただし、ただ寝ればいいというわけではありません。
睡眠時間に関しては、「短いほうがいい」「長いほうがいい」「6〜8時間が一番いい」「シンデレラタイムは嘘だ」……などなど、様々な説がありますが、ここでは東洋医学でおすすめする睡眠の取り方をご紹介します。
東洋医学がおすすめする睡眠の取り方
それは、四季に合わせた睡眠を取ることです。
四季によって、太陽が沈むのが早い秋冬は早めに寝る、沈むのが遅い春夏は少し遅めに寝る、そして、どの季節も、太陽が昇ってきたら起きる。
これが一番、自然に沿った形だと考えています。
一番理想的なのは、23時前に就寝して、秋冬ですと朝の6〜7時に起きる、春夏は5〜6時に起きることですね。
こうやると、睡眠時間は6〜8時間ほどになります。ちょうどいい計算です。
私が「23時前就寝」をおすすめする理由
特に就寝時間は、23 時前のほうがいい。
なぜかというと、夜の23時〜午前3時の間は、気血が臓腑に戻って翌日のために備える時間だから。
(写真提供:Photo AC)
東洋医学では、この時間帯は、肝胆が活発化すると考えられているんですね。
だから、この時間までに眠ることは、美容にもいい効果を及ぼすのです。
また何より、この時間は体の補修やデトックスをする時間なので、体力や疲れを回復する効果はバツグンです。
寝る間を惜しんで頑張るよりも……
締め切り前や試験前などは、寝る間も惜しんで頑張る人も多いと思いますが、私がおすすめするのは、寝るべきタイミングで、きちんと寝て休むこと。
そのほうが、結果的に、仕事や作業、勉強はスムーズに進むと思います。
もちろん現代人になると、23時までに寝るのは無理、という人は多いでしょう。仕事によっては夜勤とか、夜眠れない日がある人もいると思います。
そんなときは、できるだけでいいので、いつもより5分でも10分でも早めに寝るようにしてください!!
生活習慣を急に変えるのは難しいと思いますが、少しずつ就寝時間を早めてみるといいですね。
※本稿は、『読むだけでメンタルが強くなっちゃう漢方養生の本』(大和書房)の一部を再編集したものです。
婦人公論.jp
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