アパレル販売を3か月で辞めた女性「着たくもないブランドの高額な服を制服として買わされました」
「一度就職したら長く働くのが当たり前」という考えは古いものになり、キャリアアップの転職が一般的になってきた。とはいえ、多くの人は、現職である程度の経験を積んだ後に転職を検討するものだろう。
しかし、大阪府の50代女性は、ケーキ製造のアルバイトをわずか3日で退職した。「とにかく体育会系だった」と振り返るが、女性に一体何があったのだろうか。(文:中島雄太)
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「衛生に対する意識が低く、ケーキを素手で触っていた」
働いていた職場について、女性は「全員が食品の衛生面よりも、オーナーパティシエの機嫌を取ることに必死でした」と語る。「出勤時の挨拶も、手前にいる人を通り越して、まずオーナーにするのが当たり前の状態でした」という。
「『仕事中はオーナーの前を遮らない』『オーナーの使う食材を借りるときは挨拶する』など、オーナー中心の不思議なルールが満載。ケーキの飾り付けは一度見ただけで覚えなければ、二度と教えてもらえませんでした」
衛生面への意識も低く、「製造や飾り付けのとき、素手でケーキを触るのは当たり前。まな板も漂白していませんでした」と告白。着替えをする場所も、お菓子の在庫の側だった。女性は結局、精神を病んでしまい退職に至った。
都内の60代男性は、従業員の9割を女性が占める施設で、社会福祉士として働いていた。男性は前職について「まさに大奥状態。心理的ハラスメントに晒される毎日でした」と明かす。
「ある日出勤すると、デスクに設置されたアクリルパネルの顔が見える位置に、A4の紙が貼られ、私の顔が遮られていました」
その後もあらゆるハラスメントが続いたため、男性は胃潰瘍になり退職。わずか1か月の出来事だった。
「制服につけている百貨店支給のバッジを床で踏みつけられました」
兵庫県の40代女性は、アパレル販売員を3か月で退職した。女性は「着たくもないブランドに配属され、割引での購入とはいえ、高額な商品を制服として買わされた」とコメントを寄せる。
女性が退職を決断した一番の理由は、あとから配属になった副店長から目の敵にされたからだ。
「制服につけている百貨店支給のバッジを床で踏みつけられました。店長からは、このことを会社にも百貨店側にも公言しないよう、隠蔽を強要されました」
愛知県の50代女性は、工場に勤務していたが、わずか8日で退職した。
「上司が若い女の子でしたが、私に対して突然『ほかの人の手伝いをせず、さぼっていて自分勝手』と言い出しました」
その上司はヒステリーがひどく、この件も結局は濡れ衣だったことが判明。「誰かがいつも、怒られていました。それを何も咎めない環境も嫌でした」と振り返った。
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