「殺伐とした雰囲気で子供のバッグをチェックする税関職員。次の瞬間、表情が一変し...」(熊本県・40代男性)
出国や入国の際に行われる、空港税関での荷物検査。
厳しい目で旅行者の荷物をチェックする税関職員を前にすると、何もやましい事がなくても緊張してしまう人も多いかもしれない。
しかし、荷物検査を終えた職員が、それまでの強面を満面の笑顔に変えて歓迎してくれたりしたら、心底安堵するとともに、そのギャップになんだかほっこりすることだろう。
コロナ禍でなかなか旅行に行けない今、かつての楽しい思い出を振り返ろうとJタウンネットが「旅先でのいい話」を募集したところ、熊本県の40代男性・U二さん(仮名)から、まさにそんなエピソードが寄せられた。
「言葉を超えた子供の行動力に感動しました」
今から6年ほど前。初めて家族で海外旅行に行き、タイを訪れたU二さん。
彼と妻、5歳と7歳の2人の子供の4人家族だ。
「飛行機での長旅の後、バンコクの空港で入国審査を無事終え、税関の列に並んでいたところ、ひとり前の旅行者が税関の職員に荷物を開けられ、タイ語と英語で捲し立てられ別の場所へ移動させられているのを間近に見て、我々家族もかなり緊張していました」(U二さん)
夫婦で1人ずつ子供を連れ、やがてU二さんたちの順番に。
子供のバッグを念入りに見ている職員を見て、「うわぁ、何か言われる」と身構えていたU二さんだったが......。
「次の瞬間、満面の笑みで子供のバッグにつけていたドラゴンボールのキャラクターの事をタイ語で話しかけられました。
言葉の意味は分からないはずなのに5歳の子供は日本語でそれに返事をして、まるでお互いに理解し合えているような雰囲気でした」(U二さん)
その後、「家にもう一つ持ってるからあげる」とU二さんの子供が職員にフィギュアキーホルダーの1つをあげて、笑顔でお別れ。少し前までの殺伐とした雰囲気が嘘のような、なんとも穏やかな荷物検査だったようだ。
「あれだけの笑顔でしたが、我々が通り過ぎた後、別の旅行者に対しては真顔に戻っていたのを見ると、そのギャップに笑えてきました。
日本のアニメの影響力と、言葉を超えた子供の行動力に感動しました」(U二さん)
「忘れられない旅先でのエピソード」、教えて!
コロナ禍で旅行に行きづらい今、せめて過去の旅行の素敵な思い出を振り返りたいという人も多いだろう。
そこでJタウンネットでは読者の皆様の「旅先のほっこりエピソード」を募集したい。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、旅行に行った時期・場所、具体的なエピソード(どんなことにほっこりしたのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
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