2019年卒学生の6月時点の内定率 文系64.0%、理系74.5% 企業から誓約書の提出求められた学生も多数
学情は6月15日、新卒学生の就職活動・内々定に関する調査結果を発表した。調査は6月1日〜10日に実施。2019年3月卒業(修了)予定の大学生・大学院生で1066人から回答を得た。
5月の内々定率48.6%から19.4ポイント上昇し、学生の内々定率は68.0%の高水準となった。内々定率を文理別でみると、文系が前月比19.6ポイント増の64.0%、理系が前月比プラス20.1ポイント増の74.5%という結果だった。
内定先の企業を就活前は「知らなかった」という学生が過半数
前年の同時期調査では、国公立大学・文系:68.8%、私立大学・文系:64.4%、国公立私立大学・理系:70.7%だったことから、6月初旬段階で前年を上回るペースで内々定を獲得していることがうかがえる。
就活の継続率は前月の87.1%から17.6ポイント下落の69.5%。また、内々定獲得社数は、1社が44.3%ではあったが、2社以上獲得している学生が55.7%で過半数を超えた。
内々定を2社以上獲得している学生の方が、第一志望の企業からの内々定獲得率が71.8%と高く、また入社意思も52.1%と強い。内々定を獲得した学生の最終面接時期は、5月が最も多く37.8%という結果だった。
内々定を獲得した企業への応募のきっかけを聞いたところ、1位は就職サイト(53.5%)、2位イベント・合同企業セミナー(23.6%)、3位インターンシップ(16.1%)だった。また、内々定企業を就活前から知らなかった学生は60.6%にのぼる。就職サイトやイベントでの宣伝活動で企業側が学生に知ってもらうことで、内々定に結びついていることがわかった。
内々定企業の従業員規模は、5000人以上の大企業が25.0%だった。業種は、ソフトウェア・情報処理が最も多く17.5%。次いで食品が8.9%、通信・インターネット関連が8.4%という結果だった。
内々定者の4人に1人は誓約書の提出を求められたといい、就職活動の終了を依頼されたとの回答も7.9%あった。他社の選考辞退を強要するなどして就職活動を終わらせるよう迫る「オワハラ」と認識されないよう注意が必要だ。
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