「スラム街の子供達に夢を与えたい!」大学生の旅費募集が炎上 「バイトして行け」「スラムの人々を利用するなよ」
「スラム街の暮らしを肌で感じたい!」プロジェクトのスクリーンショット
フィリピンのスラム街に行き、そこで暮らす子供たちに「夢を与えたい」というクラウドファンディングを大学生が開始した。しかし、夢を与えるという考え方や旅費自体を募集していることに批判や疑問の声が殺到し、炎上状態となっている。
この資金募集は、近畿大学建築学部の学生3人が企画したもの。ある社長に建築関係の仕事に就くことが目標と話したところ、「海外に行け。中でも貧しいところがいいよ」とのアドバイスを受け、夏休みにフィリピンのマニラにあるスラム街へ行くことを決めたという。また、なぜゴミ集積場を作って火力発電をしないのかなどを学ぶことで、「夢や目標をしっかり持つことに繋げることもできると思います」としている。
スラム街では、子供たちが「外部の人との交流が少なく遊びも限られ毎日単調な日々を過ごしている」として、「会話をしたり遊びで交流し、子供たちに夢を与えること」を行うという。具体的には、日本語や日本の遊びを教えたり、フィリピンの遊びを一緒に行うことで「スラム街の子供達に生きる楽しさと将来への希望を与えたい」としている。また、活動を映像にして支援者に届けることも目的としている。
クラウドファンディングで募っている資金の使い道は、3人の1週間分の旅費。目標額は、航空費15万円、陸移動費6万円、雑費4万円の合計25万円となっている。この募集にネットでは、貧困に対する考えが浅はかだと指摘する声や、就職活動に利用しているとの声が殺到。また、25万円の旅費はアルバイトで稼ぐべきといった意見も寄せられている。
「スラムの子供達に夢を与える、ってそんな簡単な事なのかな?夢ってなに?」
「勝手にスラム街の子供は単調や遊びで夢がないって決めつけてる」
「海外旅行と同じノリでちょこっとスラムを体験してみたいという近畿大学建築学部のお坊ちゃまたちの浅はかさと、生きていくのに必死な人たちに夢を与えたいとかほざく傲慢さが垣間見える」
「夢を与えるかぁ…凄い上から目線ですね。自分の夢すら漠然としてるのに夢を与える事が出来るんですかね?」
「スラム街の子供たちは大学生の自分探しのために存在するわけじゃない」
「貧しい人々はお前らのキャリアアップの踏み台じゃねえ」
「自己満足のためにスラムの人々を利用するなよ」
「なんていう街なのか、一度たりとも具体的な地名を書こうとしないあたり、彼らにとってスラム街は概念存在」
「この程度のもんはバイトして稼いでいけよ。仕事はいくらでもあるだろ。たかがガキの物見遊山に金をよこせとは甘えた連中」
「働けば25万ぐらいすぐ貯まるだろう。他人の施しで自分探しの旅」
「旅行行きたきゃバイトしろ。他人の金に頼るな」
なお、炎上状態となり注目を集めたことも影響してか、資金は目標の25万円対して15万8千円が集まっている。炎上を知った上で支援を決めた人もおり、それでも貧困に興味を持つことは重要とエールを送っている。
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