肉々しさ満点! 日本初上陸の中華バーガー専門店『秦妃ROUGAMO』で名物料理「ローガモ」を食べてきた
食楽web
今年(2022年)5月、中国発祥の“中華バーガー”の日本初となる専門店『秦妃ROUGAMO(シンヒ・ローガモ)』が東京・下北沢にオープンしました。この情報を初めて聞いたとき、思わず筆者は「これは絶対に行かないと!」と興奮してしまいました。
というのも、筆者は、中国・四川省に行った際に食べた「鍋魁(グオクイ)」というストリートフードが強烈に印象に残っていたからです。「鍋魁」とはタンドリー窯のような専用のカマドで焼いたカリカリのうす焼きパンの間に、スパイスの効いた肉とシャキシャキ野菜をたっぷり挟んだ、辛味・酸味の効いた四川風バーガーです。
成都で長蛇の列を成す某バーガー店の鍋魁
四川では注文が入るたびに、店の人が新鮮な野菜やお肉にその場でパパッとスパイスで味付けして挟んで手渡してくれます。これが、味といい食感といい、なんとも形容しがたいほど美味しいんですよ。この「鍋魁」を食べるためだけに、四川に何度も行きたいと思うほど。
さて今回、下北沢にオープンした『秦妃ROUGAMO』は、中国・西安発祥のバーガー。現地では「肉夾モ(ロウジアモ/モは食へんに莫)」と呼ばれる、四川風とは少し違うタイプのバーガーです。エリアは違えど同じ中国のバーガーなので、これは期待大! というわけでさっそく行って食べてきたので、その模様をご紹介していきましょう。
四川バーガーと西安バーガーはどう違う?
カジュアルでスタイリッシュな店内
下北沢駅から徒歩約5分、ドン・キホーテのすぐそばのビルの2Fにその店『秦妃ROUGAMO』がありました。清潔感にあふれたおしゃれな空間です。
さっそく注文カウンターに行ってメニューを見てみると、ポーク、チキン、ビーフ、ラム、スクイッド(イカゲソ)、オーガニック(野菜)の6種類から選べるようです。
対面(現金)、タッチパネル(電子マネー)の両方で注文が可能
お店の方によれば、イチオシは「ポークローガモ」(748円)だそうで、地元・西安では、これと一緒に「スキンヌードル」という麺料理を一緒に食べるのが定番だそうです。言われるがままに、その2つを注文してみました。
まずは、「ポークローガモ」。バンズは渦状に層になっていて、見た目はまるでパイのようなサクサクした感じです。中を開けてみると、煮込んだバラ肉がほぐした状態でたっぷり入っていました。アメリカのプルドポークに似ていますね。
かじってみると、バンズがパリパリッと音を立てて崩れ、続いてふんわりジューシーな豚肉が口の中に広がります。同時に中国らしいスパイスがフワッと香りました。特に八角の香りを強く感じます。
豚肉を16種類以上の漢方とスパイスで煮込んで具材にする「ポークローガモ」
バンズはパリッパリで中の豚肉のとろとろ&ふわふわ食感との相性が抜群です。そして肉に染み込んだ漢方やスパイスの複雑な香りと旨みがたまりません。
食べてみてわかったのは、四川のバーガー「鍋魁」とは別モノだということ。四川風はバンズが油っぽくなく、うす焼きで軽め。また中の具材も肉より野菜がたっぷりで、どちらかといえばヘルシー系です。一方の「ローガモ」は、パイのような生地とお肉を味わうガッツリ系。ただ、どちらも美味しいのは同じで、中国らしいスパイスの香りと肉の旨みがしっかり堪能できます。
こちらは「ビーフローガモ」。トロトロに煮込んだ牛肉と筍、椎茸などが具材です
さて、もう1つ注文した「スキンヌードル」も食べてみます。ちなみにスキンヌードルも西安発祥の辛くて冷たい麺料理だそうで、具材は、モヤシ、キュウリ、中国の凍豆腐(高野豆腐)。
「スキンヌードル」(858円)
よく混ぜると、底からツルツルモチモチの幅広麺が登場。さらにその下には、真っ赤なタレ。これをよく麺と絡めて食べてみると、酸っぱ辛くてさっぱり食べられます。
これは確かにお店の人がオススメしてくれたのも納得。こってりした「ポークローガモ」と、さっぱりしてピリリと辛い「スキンヌードル」を一緒に食べると、口の中がちょうどいい塩梅になるんです。
麺とタレが絡むと酸っぱ辛くて、箸が止まりません
というわけで、西安発の中華バーガー「ローガモ」、今回はポークを食べましたが、全種類を制覇したくなりました。ぜひ皆さんもスキンヌードルと一緒に「ローガモ」を味わってみてください。ハマりますよ〜。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO
店名:秦妃 ROUGAMO
住:東京都世田谷区北沢2丁目14-13フタバビル2階
TEL:03-5432-9898
営:11:00〜21:00
休:無休
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