「ラジオ体操」の全国連盟に、活動内容を聞いてみた
健康維持・向上に向けて、毎朝行われる「ラジオ体操」。これを全国で普及させようとしている団体があるという。
そこでJタウンネットは、NPO法人「全国ラジオ体操連盟」に活動内容を詳しく聞いてみた。
自由に裁量権が与えられている
同連盟の活動は、全国に2000を超す会に属する、主に70代の男女が主体的に集まり行う。会は町内会単位で結成されることが多いという。基本的には毎朝6時25分にNHKのラジオから流れるラジオ体操に合わせて体操するが、自由に裁量権が与えられている。体操せずに掃除だけ、という時もあれば、体操した後にハイキングに出かけることもあるそうだ。
連盟事務局は春・秋に全国13会場で、それぞれ講習会と指導者認定試験を行う。春に正しい体操のやり方を指導する一般講習会と、指導の仕方を教える指導者講習会を開く。秋には指導者講習会と筆記・実技からなる資格認定試験(1級、2級)を開催。合格者は指導者の立場として日々の体操の普及活動のほか、高齢者がいる施設で指導できるようになる。
また、かんぽ生命・NHKと共催で体操会も行う。毎年7月20日〜8月31日には全国での体操の様子をNHKラジオで生中継。7月下旬から8月上旬にはNHKラジオ・テレビ生中継で「1000万人ラジオ体操みんなの体操祭」があり、18年は8月5日に行われる。
同連盟は2011年4月に設立。前身は、1928年に逓信省(ていしんしょう、後の郵政省。現在は、かんぽ生命が担当)とNHKがラジオ体操を呼びかけていたものだ。活動が始まったきっかけは、1928年頃に同省・簡易保険局職員がアメリカのメトロポリタン生命保険(現・メットライフ生命)でラジオ体操が行われているのを見て、「これは健康増進に活かせそうだ」と考え、導入したという。体操の会が設立されて以降、市町村・県・エリア(「東北」「関東』など)と拡大し、現在に至った。
2018年は酷暑が続いているが、熱中症対策の呼びかけのほか、活動メンバーのなかでも日々の状況に合わせて「暑いからやめておこう」と判断しているのだそうだ。同連盟職員は「健康増進を目的に、長生きしてもらえれば」と思いを込める。
Copyright(C) 2006-2018 株式会社ジェイ・キャスト
「国連」をもっと詳しく
「国連」のニュース
-
国連事務総長 イスラエルとハマスに停戦呼びかけ5月7日7時6分
-
ガザ戦闘による経済損失1兆円超、住民の6割貧困状態…国連報告書5月3日4時49分
-
ガザの戦災がれき3700万トン、ウクライナより多い 国連5月2日18時22分
-
ガザ、がれき3700万トン 除去に14年、国連5月2日6時23分
-
国連「専門家パネル」任期切れ 北朝鮮制裁の監視が弱体化5月1日16時45分
-
ラファ攻撃「目前」、国連が阻止訴え5月1日9時28分
-
ガザ北部の飢餓回避に進展、一段の取り組み必要=国連事務総長5月1日4時13分
-
国連専門家「北朝鮮製と確認」 1月にウクライナ着弾のミサイル4月30日21時5分
-
ウクライナに北朝鮮製ミサイル着弾、国連監視団が破片調査=報告4月30日5時4分
-
中国の中東問題特使と国連パレスチナ難民救済事業機関の事務局長が会見4月27日15時50分