プログラミング教育、親は何もしなくてよい?PTA会長のエンジニアパパが解説(3)

リセマム2018年9月6日(木)9時45分

翔泳社:「子どもに読んで伝えたい!おうちではじめるプログラミングの授業」

PTA会長、エンジニアかつ父親の視点で「プログラミング教育」とは何かを紐解くシリーズ。3回目は、プログラミング教育への保護者はどのように関わるべきか、子どもにはどのように働きかけるべきかを考えていく。

保護者は何もしなくてよい?~「プログラミング教育必修化」で変わること、変わらないこと

 前章では、プログラミング教育とは「プログラミング的思考」を学ぶもので、「プログラミング言語」を学ぶことではないと紹介しました。(前回の記事プログラミング教育で養えるものって?PTA会長のエンジニアパパが解説(2)」はこちら)

 本章では、この「プログラミング的思考」の考え方が学校の授業に組み込まれることで、何が変わるのか?そして、保護者の方が考えなければならないこと、すべきことは何かについて考えていきましょう。

押し付けるのではなく、興味を持ってもらうことを重要視する

 前章では、どういった背景と目的があって「プログラミング教育」が必修化されたのか、何を学ぶのか見てきました。では、「プログラミング教育」が学習指導要領に入ったことで、何かすべきことはあるのでしょうか。保護者の方は、その点を不安に感じているかと思います。

 結論から言うと、特別に何かすべきことはありません。

 学習指導要領では、プログラミング教育の目的を、子どもたちに「プログラミング的思考」を身につけることとしています。ですから、「プログラミング教室へ通わせなければならない」とか「専用のパソコンを買って準備しなければならない」などといったことはありません。

 小学校の教育課程において重要なポイントは、「興味を持ってもらう」ことです。学んで、身につけることを最終的なゴールとはしていますが、まずは各教科に「興味を持つ」ことが必要不可欠です。将来、職業に就くにあたって多くの選択肢を持たせるために、さまざまなことに触れ、体験してもらうこと。これこそが、小学校の生活において、最重要事項になります。

 もちろん、体験するだけではなく、基礎教養として多くのことを理解・吸収して、中学校課程へ進んでもらう必要はあります。ですが、興味を持って真剣に学ばなければ、記憶にとどめておくこともできません。中学校で聞いた話では、かけ算九九ができない生徒は、一定数存在するそうです。こういったケースは、そもそも算数への興味自体なかったことが要因の1つかもしれません。

 新しく始まる「プログラミング教育」についても同様に、興味を持って体験することが重要であり、小学校ではそのための授業が行われることになるでしょう。こういったことから、保護者の方は、特別に何かを準備する必要はないと言えます。

 そうは言っても、何かをしないと不安だと考える保護者の方も少なくないでしょう。その場合、まずは次の2点に気をつけるとよいのではないでしょうか。

1. 興味をそがない
2. 学びたい・知りたいという知的好奇心に対して、必要なものを提供する

 これらに気をつけながら、具体的にどういったアプローチができるのか、詳しく見ていきましょう。

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