噛むことと老化の関係
ベストエイジングコーチ&ヤジトレことオヤジトレーナーのカズ・山田です。
まだまだ歳じゃないしと思われてませんか?
今日はまず、ある回数を紹介したいと思います。
620回
これはなんの回数でしょうか?実はこれは、現代の一回の食事における咀嚼の平均回数です。
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戦前では一回の食事に22分の時間をかけ、1420回の咀嚼の回数でした。それに対して現代は、11分の時間で620回の咀嚼の回数です。ほぼ半分以下ですね。
かなり驚きです。戦前の半分にまで短く早くなっているとは。
それにもかかわらず、摂取カロリーや食べる量は戦前の数倍にもなっています!
しかも圧倒的に軟らかい食べものが増えました。噛まなくても飲み込めるものが増えました。
脂身たっぷりで解けるように柔らかい!しかも美味しい!かなりの褒め言葉です。
ハンバーグやカレー、そして丼もの…他にも思い浮かべてみてください。
あまり噛むことなく飲み込めるものが、かなり多いことに気づきます。
この、噛まない!がどんな結果を生んでいるのでしょうか?
まず、早食いになります。そして、体重増加(脂肪過多)による疾病の増加はもちろん、さまざまなところに影響が出ます。
よく言われる成人病も、食べすぎが原因のものも多いですね。果ては命に関わる問題にまでなっていきます。さらに加齢や老化にも関わっていきます。
噛むということは全身の健康にとっても大切なことです。
歯を強くし、噛むことで、唾液を分泌させ消化への負担を減らし、脳の満腹中枢神経を刺激して、無駄な食べ過ぎを防ぐことになります。
噛む回数が減るごとに、骨は弱くなりカラダが老けていくことになります。さらに、年齢を重ねるごとに硬いものが食べられなくなり、軟らかいものを好むようになります。そうなると、ただでさえ少なかった咀嚼回数がさらにさらに下がります。
すると行きつくところは、誤嚥を起こし肺炎にかかり、命の危険にさらされることになります。
いわゆる誤嚥性肺炎です。
噛む力はまさに生きる力といっても過言ではありません。
日本人の第3の死亡要因の肺炎。
高齢者の肺炎の7割以上が、食べ物が気管や肺に入ってしまう誤嚥によるものと言われています。
飲み込むための筋肉や神経の働きが低下してしまってるわけです。
噛みごたえのある食事やよく噛んで食べることが、その予防に繋がっていくことになります。
噛む、飲み込むも、立派な筋肉運動です。
使わなければその機能は失われます。
長い年月の習慣によってそうなるわけです。しかし今からでも、意識して習慣を変えることで変わり始めます。
良き歳を重ねて、できるだけ長く美味しいものを味わいたいものです。
[文:DIETA(麻布十番・さいたま新都心・目黒・立川) パーソナルトレーニング]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
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