都市特性評価2019…全国1位は2年連続「京都市」ファミリー1位は?
リセマム2019年9月11日(水)19時15分
森記念財団都市戦略研究所は2019年9月10日、「日本の都市特性評価2019」の概要版を発表した。全国の主要72都市および東京23区を対象に各都市が有する「特性」を調査しランキング化したもので、全国1位は「京都市」、東京23区1位は「千代田区」。ともに2年連続でのトップとなった。
「日本の都市特性評価」は、少子高齢化および急速な人口減少が見込まれる日本において、活力を保ち続けるためには各都市がそれぞれの“特性”を生かした都市づくりを進めることが重要との観点から、都市の力を定量データをもとに相対的かつ多角的に分析し、都市の強みや魅力といった都市特性を明らかにすることを目的に調査研究したもの。2018年の初実施に続き、今回2年目の調査結果を発表した。
対象都市は、政令指定都市および県庁所在地に加え、各都道府県で人口規模が第1位~3位の都市のうち人口20万人以上かつ昼夜間人口比率が3大都市圏では1.0以上、3大都市圏以外では0.9以上に該当する都市で、国内主要72都市と東京23区が該当した。調査にあたり、「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野を設定し、それらの主要な要素を表す26指標グループ、さらにそれらを構成する83指標を選定。指標グループごとにスコアを算出し、レーダーチャートを用いて可視化することで、各都市がどのような「特性」を発揮しているのかを明らかにした。
調査の結果、全国主要72都市の1位~3位は前年と変わらず、1位に選ばれたのは「京都市」。「文化・交流」「研究・開発」で1位を獲得し、世界の文化都市としての特性を強みとする安定した都市の特性が見られた。2位は、各分野でバランスよく高スコアを得た「福岡市」。「経済・ビジネス」「交通・アクセス」で3位の評価を獲得した。3位は「大阪市」。「経済・ビジネス」「交通・アクセス」が1位、「文化・交流」が2位と高評価だったが、「生活・居住」「環境」が70位台と落ち込み、トータル3位となった。
都市の特性を「人」の視点で評価したアクター別スコアでは、ファミリーの1位「福岡市」、2位「鹿児島市」、3位「前橋市」、4位「名古屋市」、5位「松本市」という結果に。福岡市は、シングルの1位、シニアの3位にもランクインしており、各世代にとって「住みやすい」という特性を持つことが明らかになった。
東京23区の都市特性評価は、1位「千代田区」、2位「港区」、3位「中央区」という結果に。こちらも前年調査から順位に変動はなかった。千代田区は「多分野で優れた東京の中心都市」、港区は「文化、経済を筆頭に進化を続けるバランス型都市」、中央区は「交通利便性と豊かな自然環境を誇る活気に満ちた街」と総評されている。アクター別スコアでは、上位3区のラインアップは変わらず、シングル、ファミリー、シニア、従業者で「中央区」が1位となった。
「日本の都市特性評価2019」の概要版は、森記念財団都市戦略研究所のWebサイトから無料でダウンロード可能。2019年は、調査結果・分析のほか、特集研究として「訪日外国人の都市間動態分析~モバイル空間統計を活用したデータ分析~」も掲載している。なお、詳細な調査報告書「日本の都市特性評価 DATABOOK 2019」は10月下旬に発行予定。価格は書籍版が3万円、PDF版が2万4,000円(いずれも税別)。
◆日本の都市特性評価2019
【全国主要72都市】
1位:京都市
2位:福岡市
3位:大阪市
4位:横浜市
5位:名古屋市
6位:神戸市
7位:仙台市
8位:札幌市
9位:金沢市
10位:松本市
【東京23区】
1位:千代田区
2位:港区
3位:中央区
「日本の都市特性評価」は、少子高齢化および急速な人口減少が見込まれる日本において、活力を保ち続けるためには各都市がそれぞれの“特性”を生かした都市づくりを進めることが重要との観点から、都市の力を定量データをもとに相対的かつ多角的に分析し、都市の強みや魅力といった都市特性を明らかにすることを目的に調査研究したもの。2018年の初実施に続き、今回2年目の調査結果を発表した。
対象都市は、政令指定都市および県庁所在地に加え、各都道府県で人口規模が第1位~3位の都市のうち人口20万人以上かつ昼夜間人口比率が3大都市圏では1.0以上、3大都市圏以外では0.9以上に該当する都市で、国内主要72都市と東京23区が該当した。調査にあたり、「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」の6分野を設定し、それらの主要な要素を表す26指標グループ、さらにそれらを構成する83指標を選定。指標グループごとにスコアを算出し、レーダーチャートを用いて可視化することで、各都市がどのような「特性」を発揮しているのかを明らかにした。
調査の結果、全国主要72都市の1位~3位は前年と変わらず、1位に選ばれたのは「京都市」。「文化・交流」「研究・開発」で1位を獲得し、世界の文化都市としての特性を強みとする安定した都市の特性が見られた。2位は、各分野でバランスよく高スコアを得た「福岡市」。「経済・ビジネス」「交通・アクセス」で3位の評価を獲得した。3位は「大阪市」。「経済・ビジネス」「交通・アクセス」が1位、「文化・交流」が2位と高評価だったが、「生活・居住」「環境」が70位台と落ち込み、トータル3位となった。
都市の特性を「人」の視点で評価したアクター別スコアでは、ファミリーの1位「福岡市」、2位「鹿児島市」、3位「前橋市」、4位「名古屋市」、5位「松本市」という結果に。福岡市は、シングルの1位、シニアの3位にもランクインしており、各世代にとって「住みやすい」という特性を持つことが明らかになった。
東京23区の都市特性評価は、1位「千代田区」、2位「港区」、3位「中央区」という結果に。こちらも前年調査から順位に変動はなかった。千代田区は「多分野で優れた東京の中心都市」、港区は「文化、経済を筆頭に進化を続けるバランス型都市」、中央区は「交通利便性と豊かな自然環境を誇る活気に満ちた街」と総評されている。アクター別スコアでは、上位3区のラインアップは変わらず、シングル、ファミリー、シニア、従業者で「中央区」が1位となった。
「日本の都市特性評価2019」の概要版は、森記念財団都市戦略研究所のWebサイトから無料でダウンロード可能。2019年は、調査結果・分析のほか、特集研究として「訪日外国人の都市間動態分析~モバイル空間統計を活用したデータ分析~」も掲載している。なお、詳細な調査報告書「日本の都市特性評価 DATABOOK 2019」は10月下旬に発行予定。価格は書籍版が3万円、PDF版が2万4,000円(いずれも税別)。
◆日本の都市特性評価2019
【全国主要72都市】
1位:京都市
2位:福岡市
3位:大阪市
4位:横浜市
5位:名古屋市
6位:神戸市
7位:仙台市
8位:札幌市
9位:金沢市
10位:松本市
【東京23区】
1位:千代田区
2位:港区
3位:中央区
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