「おもちゃのハローマック」覚えてる? 実は、東西で知名度に差が...
10年近く前に姿を消したおもちゃチェーン「おもちゃのハローマック」。
店舗の特徴である「お城風の建物」の居抜き物件を撮影した写真が、今でも定期的にSNSに投稿されるなど、撤退から10年を経てなお存在感は健在だ。そこでJタウン研究所では、2017年9月22日から18年10月23日にかけて「『おもちゃのハローマック』を知っていましたか?」と題してアンケート調査(総得票数2109票)を行った。
はたして、その結果は——。
「東高西低」の結果に
上の図は3つあった選択肢のうち「知っていたし、行ったことがある」と回答した人の割合を都道府県ごとに色分けしたものと、全体での割合を円グラフにしたもの。
東日本では新潟県と岩手県以外で5割以上の数値を出している。西日本では九州と四国で一定の数値をキープした。山陰では軒並み5割以下だったものの、鳥取県と島根県のみ5割以上を出した。
全国的には「知っているし、行ったことがある」が1547票で73.4%、「知っていたが、行ったことはない」が242票で11.5%、「今回、初めて知った」が320票で15.2パーセント。「おもちゃのハローマック」の知名度自体は85%以上あった。
東西の結果を円グラフ化するとこのようになった。東日本では「知っていたし、行ったことがある」は1326票で78%、「知っていたが、行ったことはない」と合わせれば知名度はなんと約90%に達した。
西日本でも局所的に来店経験が多い地域もあり、「知っていたし、行ったことがある」は54パーセントとなった。こちらも知名度は70%近くに。東日本よりは低い数字となったものの、確かな存在感を見せつけた。
ハローマックこと「おもちゃのハローマック」は、靴の量販店「東京靴流通センター」などのチヨダ(東京都杉並区)が1985年から全国展開していた玩具チェーン店。郊外のロードサイドを中心に拡大し、一時は400店近くまで拡大し、47都道府県すべてに出店していた。
しかし、各都道府県の店舗数はばらつきがある。さらに、撤退間近には全盛期の1割程度まで数を減らしており、気づいたときに自分の地域にはなかったという人も多そうだ。
撤退から10年が経ち、営業当時に親御さんや祖父母に連れてきてもらった世代が成長し、SNSを駆使するようになった。その世代が懐かしさを共有するには、今回の調査で得られた知名度は十分な数字ではないだろうか。
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