危険な薬物、大学生4割「手に入る」10人に1人が使用目撃
リセマム2023年11月7日(火)12時15分
大学生のおよそ4割が、大麻や覚せい剤などの危険な薬物が入手可能と考え、約10人に1人が使用している人を直接見た経験があると回答したことが2023年11月2日、関西4大学による共同調査結果から明らかになった。
調査は2023年4~5月、2023年度に関西4大学(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)に入学した学生を対象に実施。2万954人から回答を得た。関西4大学では2009年より、薬物乱用防止の取組みの1つとして「薬物に関する意識調査」を毎年実施し報告書に取りまとめている。
報告書によると、薬物の名前の認知度は「大麻(マリファナ、ハッパ、ハッシッシュなど)」が92.5%でもっとも高く、ついで「覚せい剤(シャブ、スピード、エスなど)」が86.2%、「コカイン(コーク、スノウ、クラックなど)」が80.9%と続いた。2022年度と比較すると「有機溶剤(シンナー、トルエンなど)」(75.2% )と「いわゆる危険ドラッグ(脱法ハーブなど)」(62.0%)以外のすべての薬物の認知度が上昇。中でも「MDMA(エクスタシーなど)」(63.4%)は2022年度比10.5ポイント上昇しており、顕著な増加がみられた。
薬物使用に関しては、89.4%の学生が「どのような理由であれ、絶対に使うべきではないし、許されることではない」と回答。一方で「1回位なら使ってもかまわない」「使うかどうかは個人の自由」と考えている学生も一定数存在していることがわかった。また、過去に薬物を使用・購入することを勧められた(誘われた)ことはないと回答した学生が93.6%と多数であった一方で、「購入を勧められたことがある」「使用を誘われたことがある」との回答もあわせて1.3%、「無理やり使わされたことがある」も0.2%と少ないながらも存在することがわかった。
テレビ、映画、報道などを除き、薬物が使用されているところを直接見たことがある学生は9.8%で、およそ10人に1人が目撃していた。所持・使用しているドラッグでもっとも多いのは「大麻」で、2021年度と比較すると3.2ポイント減少したものの、引き続き高い割合を維持していた。
薬物の入手については「難しいが手に入る」「手に入る」をあわせ38.9%が入手できると考えていた。その理由として、80.7%の学生が「SNSやインターネットで探せば見つけることができると思うから」と回答。約1割の学生は、実際にSNSやインターネットで販売されているのを見かけたことがあるといい、繁華街などの街中などで販売されていることを見聞きしたことがあると回答した学生も2割にのぼった。また、通常、危険ドラッグと称される薬物や商品は、使用・所持すると罰則の対象となるが、28.8%の学生はその事実を知らなかったと回答した。
大学側は、新入生が大学入学以前から薬物乱用防止に関する教育を受け、さまざまな形で薬物についての情報に接しているとしたうえで、少数であるが薬物に接触する危険性がこれまで同様に存在していることが明らかになったとした。調査結果について真摯に受けとめ、今後さらに慎重に検討を加え、引き続き薬物乱用防止のための教育活動を展開していくとまとめた。
調査は2023年4~5月、2023年度に関西4大学(関西大学、関西学院大学、同志社大学、立命館大学)に入学した学生を対象に実施。2万954人から回答を得た。関西4大学では2009年より、薬物乱用防止の取組みの1つとして「薬物に関する意識調査」を毎年実施し報告書に取りまとめている。
報告書によると、薬物の名前の認知度は「大麻(マリファナ、ハッパ、ハッシッシュなど)」が92.5%でもっとも高く、ついで「覚せい剤(シャブ、スピード、エスなど)」が86.2%、「コカイン(コーク、スノウ、クラックなど)」が80.9%と続いた。2022年度と比較すると「有機溶剤(シンナー、トルエンなど)」(75.2% )と「いわゆる危険ドラッグ(脱法ハーブなど)」(62.0%)以外のすべての薬物の認知度が上昇。中でも「MDMA(エクスタシーなど)」(63.4%)は2022年度比10.5ポイント上昇しており、顕著な増加がみられた。
薬物使用に関しては、89.4%の学生が「どのような理由であれ、絶対に使うべきではないし、許されることではない」と回答。一方で「1回位なら使ってもかまわない」「使うかどうかは個人の自由」と考えている学生も一定数存在していることがわかった。また、過去に薬物を使用・購入することを勧められた(誘われた)ことはないと回答した学生が93.6%と多数であった一方で、「購入を勧められたことがある」「使用を誘われたことがある」との回答もあわせて1.3%、「無理やり使わされたことがある」も0.2%と少ないながらも存在することがわかった。
テレビ、映画、報道などを除き、薬物が使用されているところを直接見たことがある学生は9.8%で、およそ10人に1人が目撃していた。所持・使用しているドラッグでもっとも多いのは「大麻」で、2021年度と比較すると3.2ポイント減少したものの、引き続き高い割合を維持していた。
薬物の入手については「難しいが手に入る」「手に入る」をあわせ38.9%が入手できると考えていた。その理由として、80.7%の学生が「SNSやインターネットで探せば見つけることができると思うから」と回答。約1割の学生は、実際にSNSやインターネットで販売されているのを見かけたことがあるといい、繁華街などの街中などで販売されていることを見聞きしたことがあると回答した学生も2割にのぼった。また、通常、危険ドラッグと称される薬物や商品は、使用・所持すると罰則の対象となるが、28.8%の学生はその事実を知らなかったと回答した。
大学側は、新入生が大学入学以前から薬物乱用防止に関する教育を受け、さまざまな形で薬物についての情報に接しているとしたうえで、少数であるが薬物に接触する危険性がこれまで同様に存在していることが明らかになったとした。調査結果について真摯に受けとめ、今後さらに慎重に検討を加え、引き続き薬物乱用防止のための教育活動を展開していくとまとめた。
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