営業職の冷や汗体験「ちょっと仮眠のつもりが、起きたら真っ暗で9時過ぎていました」
仕事をしていれば誰しも、大なり小なり失敗をすることがあるだろう。営業職の60代男性は、23歳で会社に入社して1年が過ぎた頃、とある大失敗をしてしまったという。今回はそんな男性の「やらかし」エピソードを紹介する(文:草茅葉菜)
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「毎日のように徹夜で納入先を往復していたら…」
男性の会社では、日本屈指の企業グループが北欧の家電製品を大々的に販売することになったのに合わせ、輸入した製品の電源部分のみを取り換えるという仕事を受注した。その作業は、茨城県の工場に外注していたそうだ。
しかし輸入が台風の影響で遅れ、納期が間に合わない状況となり、「毎日のように徹夜で茨城と東京西部の納入先を往復していた」という。そして男性は大きな失敗をしてしまう。
「ある日、いよいよ疲れが出て、もう運転も限界となり、納入先の手前の公園の木陰で少し仮眠を取ろうと車を停めました。3時過ぎだったと思います。5時迄に納入すれば良いので2時間は休めるとリクライニングを倒しました。ところが起きたら周りは真っ暗で9時過ぎていました」
なんと、2時間のつもりが6時間も寝てしまったのだ。男性は「携帯もない時代です。パニックになりながらも、とりあえず納入先まで行ってみようと腹をくくって行ってみました」と、勇気ある決断をする。
受け入れ倉庫の2階には、男性が到着しないことを心配した担当者が待ってくれていたという。そして無事に納入を終え、会社に戻るとそこには上司の姿が……
「会社に戻ると上司が待っていて、すみませんでしたと頭を下げると、大変だったなと大声で笑ってくれました。後日談で、2人はいつも電話で、私の一生懸命さを評価してくれていたそうです」
上司は怒ることもなく、笑ってくれたというから驚きだ。きっと男性のふだんの働きぶりが良かったからだろう。
男性は、「絶対に無理してはいけない事を痛感し、大人の対応を垣間見た出来事でした」と投稿を締めくくった。
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