子供の登校しぶりや不登校の経験があるママは約8割、心配事の1位は?【発達障害グレーゾーンの困りごと】
発達障害グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関「パステル総研」を運営するパステルコミュニケーションは、新年度になり子どもの登校の状況と保護者の困りごとを解析するアンケート調査を実施しました。
新年度は、クラス替えなど多くの環境変化を伴うため、発達障害グレーゾーンの子どもはストレスがかかりやすく、登校しぶりになりやすい時期です。そこで今回、発達障害・グレーゾーンの子どもをもつお母さんを対象に、新年度の登校しぶりの状況や、登校しぶりへの対応で心配なことについてアンケート調査を実施しています。
子どもの登校状況〜約8割に「登校しぶり」や「不登校」の経験あり
子どもの登校状況については、「登校しぶりをしている」「不登校中」を合わせると57.1%となり、半数以上が現在も子どもの登校に困りごとを抱えています。
また、「登校しぶりをしていた時期もあったが、今は登校しぶりはない」との回答を含めると76.7%に、子どもが登校しぶりや不登校の経験があることがわかります。
登校しぶりの状況〜約半数が「前年度からずっと登校しぶりをしている」
「登校しぶりをしている」と答えた93名(38.8%)に、現在の登校しぶりの状況や登校しぶりに対する心配ごとを聞きました。
約半数の46.2%が「前年度からずっと登校しぶりをしている」と、長引く登校しぶりに対応していていることがわかります。一度登校しぶりが始まると長期化の傾向があるようです。
まだ新年度が始まって1週間ほどのアンケートでしたが、「新学年になってから登校しぶりをしている」が9.7%と約10人に一人が登校しぶりになっています。発達障害・グレーゾーンの子どもは環境の変化に敏感なため、新年度はとても負担が大きいことがわかります。
登校しぶりママの心配ごとランキング1位〜5位
登校しぶりママの心配ごとに関しては、「子どものメンタルが不安定になっていること」と回答した人は26.9%、「いつになったら元気に登校できるのか、先が見えないこと」との回答が21.5%でした。
子どもの気持ちを心配する一方、子どもをサポートしている保護者も先が見えないことへの不安に悩んでいる人が多いことがわかります。
【調査概要】
○調査期間:2024年4月12日から4月15日(4日間)○調査方法:インターネット調査○回答者:発達科学コミュニケーション基礎講座の受講経験がある人/受講中の人、メルマガ読者、トレーナー・リサーチャー、セミナー参加者、nicotto塾生、計241名。
パステルコミュニケーションhttps://desc-lab.com/
(マイナビ子育て編集部)
<関連記事>✅発達障害傾向のある人が感じた、3位「曖昧な表現が理解できない」2位「ミスが多い」、1位は?✅「保育園や幼稚園で発達について指摘されたことがある」4割以上、どんなことを指摘された?✅子供の発達に悩む親が不安を感じる我が子の行動、2割は「暴れる・奇声をあげる」、3割を占めたトップは?
Copyright © Mynavi Corporation
「発達障害」をもっと詳しく
「発達障害」のニュース
-
発達障害、失語症、高次脳機能障害などの方の社会的コミュニケーション能力の向上を目指し、「就労特化型」オンライン言語リハビリコースを5月15日より開始5月15日10時30分
-
発達障害児童の継続支援をより踏み込んで実現するために5月14日10時46分
-
発達障害グレーゾーンの子供77%、登校しぶりや不登校経験5月14日9時15分
-
登校しぶりや不登校の経験がある保護者は76.7%!心配ごと第1位は「子どものメンタルが不安定」発達障害グレーゾーンの小学生の登校しぶりに関するアンケート結果発表5月10日11時16分
-
ハードすぎたスローライフ 第277回 草を刈るだけなのに5月9日10時0分
-
元チャットモンチー・福岡晃子、息子の発達障害を告白「自慢できるような子育ては何1つできていません」5月7日17時22分
-
動画を活用した社会貢献プロジェクト 第2弾 プロから学ぶ!子育て支援動画を5月2日より順次公開 【発達障害と悩む前に】よくあるケースをもとに作業療法士が徹底解説5月2日15時16分
-
東京都発達障害者支援センター、多摩地域で無料相談を実施4月25日13時15分
-
【調査レポート】発達障害傾向のある118名に聞いた「あれ、周りと違うかも……」違和感を感じた時期はいつ?4月24日11時46分
-
4/30全国書店にて発売、自閉症児の癇癪・問題行動・ことばの遅れを解決『脳を育てれば会話力がみるみる伸びる! ことばが遅い自閉症児のおうち療育』4月22日10時46分