氷河期世代が直面した厳しい格差「バブル世代と平成氷河期世代ではかなり差があるため不公平感は否めない」
厚生労働省は2020年の予算案に就職氷河期世代の就労支援に603億円を盛り込む。氷河期世代は、30代から40代後半の人々が該当し、現在も非正規やフリーターなど不安定な雇用状態にある人々が多い。
報道によると、全国のハローワークに氷河期世代を対象にした専門の窓口を設置。また氷河期世代の失業者を正社員として雇用した企業への助成金も拡充するという。
企業口コミサイト「キャリコネ」には、氷河期世代に入社した人々や氷河期世代が在籍している企業の口コミも寄せられている。【参照元:キャリコネ】
「賞与は1か月分も出なかった」「賃金カーブが大きく異なる」「就職氷河期に入社して、かつ商社冬の時代と言われていた時代なので、報酬は満足できるものではありませんでした。特に賞与については最初1か月分も出なかったと記憶しています」(法人営業、30代前半、男性、正社員、年収500万円)
「45歳と30歳前後を境に、賃金カーブが大きく異なっている。45歳以上はバブル前に入社した高卒が多数おり、定期昇給と自動昇格で給与が上がりきっている。中間グループは氷河期入社で、途中で制度が変わったため、先に昇格できた人とできなかった人で開きが出ている」(研究開発、30代後半、男性、正社員、年収800万円)
目立つのは、やはり報酬や昇給に関するものだ。厳しい就職活動を乗り越えてなんとか正社員として入社できても、そもそも月収が低く、ボーナスも満足にもらえない状態だったようだ。氷河期以前に入社したバブル世代やシニア世代との賃金格差、昇給スピードの違いなども大きい。
「年収はさほど上がっていないのが現状。また基本給についても世代間の格差が大きく、バブル期に入社した世代と平成氷河期世代ではかなり差があるため不公平感は否めない」(建設コンサルタント、30代前半、男性、正社員、年収700万円)
氷河期世代とそれ以外の世代、特にバブルや中高年世代との格差を指摘する口コミも見られた。バブル期に入社した世代や中高年社員は順調に昇進や昇給を重ねる人が多いが、氷河期世代が同様のペースで昇進することは難しい。過酷な就職活動をくぐり抜けてきた氷河期世代からは、バブル世代の先輩や上司は「たいした仕事していない」ように見えてしまう場合もある。"時代のおかげ"で自分よりも倍近い年収を手にしている姿を見ると、不公平と感じてしまうようだ。【参照元:キャリコネ】
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