はやぶさ2搭載のH2Aロケット26号機、無事に打ち上げ

2014年12月3日(水)13時25分 BIGLOBEニュース編集部

小惑星探査機「はやぶさ2(Hayabusa2)」を搭載した「H-IIA(H2A)ロケット26号機」が、12月3日の13時22分04秒に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられた。


天候の影響で延期の続いた「はやぶさ2」搭載のH2Aロケット26号機の打ち上げであったが、3日は穏やかな天候となり、いくぶん雲の多い空の中を轟音と共に白い噴煙を上げて飛び立った。


「はやぶさ2」は、2010年6月に帰還した「はやぶさ(MUSES-C)」の小惑星探査技術をより確実なものにするために開発された後継機。「はやぶさ2」の目的地は、C型の小惑星「1999 JU3」で、「はやぶさ」が世界で初めて微粒子を地球に持ち帰った小惑星「イトカワ」よりも、その表面に「有機物が豊富に含まれる可能性がある」「水が含まれている可能性が高い」といわれていることから、「地球誕生の謎に加えて、海の水の起源や生命の原材料となった有機物の起源を探ることを目指している」とのこと。


「はやぶさ2」は、この後、2018年に「1999 JU3」表面に着陸し、「1999 JU3」表面の物質採取や、新規設計の衝突装置でつくった人工クレーターから地中の物質採取を行い、2019年に「1999 JU3」を出発、2020年末に地球に帰還する予定となっている。


総飛行距離約52億4千万キロメートル、6年にも及ぶ「はやぶさ2」の壮大なミッションに、今後の経過も目が離せそうにない。


■小惑星探査機「はやぶさ2」打ち上げ中継 |Asteroid Explorer "Hayabusa2" Launch Live Broadcast


「はやぶさ2」特設サイト

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