正月ボケ解消に!? 出勤日の朝にやっておきたいスイッチ切り替え法

2023年1月3日(火)16時30分 ウェザーニュース

2023/01/03 16:30 ウェザーニュース

正月明けが近いのにぐったりやる気が出ない、仕事始めの朝陽がまぶしくて辛いという人は、“正月ボケ”かもしれません。心と体のスイッチを切り替える方法や即効性のあるストレッチやツボなど紹介します。

正月ボケはなぜ起こる?

いよいよ仕事始めです。1月の冷たい空気にきりりと気持ちも引き締まり、といきたいところですが、だるさや頭痛など感じている人も少なくないのではないでしょうか。
「年末年始は普段とは違った生活になることが多く、その影響で“正月ボケ”になっているかもしれません」と、ウェザーニューズ気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の佐藤純先生は指摘します。
「原因としてまず挙げられるのが、食生活の変化です。忘年会や帰省時のおもてなし、おせちやお雑煮と年末から続く暴飲暴食は、胃腸に大きな負担となっています。そこへ、生活リズムの乱れが加わります。
ゆったり時間を過ごすのは大切なことですが、昼間からお酒を飲んで過ごしたり、ゲームや映画・動画鑑賞など長時間楽しんだりしたのではないでしょうか。極端に体を動かさなかったり、昼夜逆転の生活になると、体は時差ボケのような状態になります。仕事始めだからと動こうとしても、心や体がついていかなくて不思議はありません」(佐藤先生)
正月ボケから抜けるには、どうしたらよいのでしょうか。
「本来ならば、あまり普段と生活リズムや食生活を変えずに過ごすことが大切です。とはいえ“正月ボケ”になってしまったら、セルフケアでスイッチを切り替えていきましょう」(佐藤先生)

正月ボケ解消のためのスイッチ切り替え法

(1)朝陽を浴びる


朝起きたら、カーテンを開けてしっかり朝陽を浴びましょう。
「太陽光を浴びると、気分を高揚させる脳内物質のセロトニンが産生されます。セロトニンは睡眠ホルモンのメラトニンの原料でもあり、体内時計の調整にも役立ちます。できれば散歩するなど、屋外で光を浴びるといいでしょう」(佐藤先生)

(2)朝食をとる


朝飛び起きて、朝ごはんも食べずに出かけてしまうのはNGです。
「朝食をとることで消化管など内臓の動きが活発になり、体が目覚めてきます。エネルギー補給になり、日中の体温を保つことにも役立ちます」(佐藤先生)

(3)タオル体操

軽いストレッチで体を動かして、体を目覚めさせます。
「朝はまだ体が温まっていないので、無理をせずゆっくり動かします。普段から行っているものでよいのですが、ここではタオルを使って肩甲骨を動かすストレッチを紹介します。肩から背中の血行をよくして、頭がすっきりする効果があります」(佐藤先生)
【タオル体操のやり方】
1/フェイスタオルの両端を持つ。体が硬い人はバスタオルでよい
2/そのまま腕を頭の上にゆっくり上げる
3/背中側へ腕をゆっくり下ろす
4/1〜3を5回ほど繰り返す

(4)シャキッとするツボ3選

正月ボケから切り替えるのに役立つツボを源保堂鍼灸院(東京都渋谷区)の瀬戸郁保先生に教えていただきましょう。
「眠気を感じるようなぼんやりした状態に効く『脳戸(のうこ)』、頭をしゃっきりさせてくれる『精霊(せいれい)』、しょぼしょぼした目をきりっと開かせる『晴明(せいめい)』を紹介します。電車の中やデスクの前で押して、スイッチを切り替えるのもいいでしょう」(瀬戸先生)
1/脳戸
盆のくぼ(うなじ中央のくぼんだ部分)の2〜2.5cm上にある。頭の重みをかけるように、ジワっと気持ちいい程度に押す。
2/精霊
手の甲の小指の骨と薬指の骨(中足骨)の真ん中にある。少し痛気持ちいいくらいに10〜20秒押す。
3/晴明
目頭の斜め上の小さなくぼみのあたりにある。人差し指と親指で左右からぎゅうっと10秒くらい押す。
新しい1年の始まりです。“正月ボケ”からすっきり抜けだせるように上手に切り替えて、元気に過ごしましょう。

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