四国は少雨で取水制限実施 早明浦ダムなどの貯水率低下

2024年2月9日(金)10時15分 ウェザーニュース

2024/02/09 09:49 ウェザーニュース

四国は昨秋以降、降水量の少ない状態が続いていて、高知県・早明浦(さめうら)ダムなどの貯水率が低下しています。昨日8日(木)から第一次取水制限を開始しました。

早明浦ダムの貯水率は平年の7割ほど

四国の太平洋側は昨秋から降水量が平年よりも大幅に少なくなっています。四国最大の水がめである高知県・早明浦ダムの上流にあたる高知県いの町のアメダス本川では1月の降水量が39.5mmと平年の半分程度に留まりました。
冬の太平洋側ですので、元々雨や雪の少ない時期ではありますが、この冬は太平洋沿岸を通過する低気圧が四国からは少し離れて通るケースが多く、平年以上に少なくなったとみられます。
早明浦ダムの貯水率は年明け以降低下を続け、2月4日(日)には57.2%まで低下しました。これは平年に比べると7割程度の少なさです。吉野川水系水利用連絡協議会は貯水量の低下を受けて、8日(木)9時より第一次取水制限を開始しています。

来週半ば以降は周期的に雨

この先1週間の四国の予報を見ると、来週14日(水)〜15日(木)にかけて広い範囲で降水が予想されています。その後も短い周期で低気圧や前線が通過し、周期的に雨が降る見込みです。
また、昨日、気象庁が発表した1か月予報では、3月はじめにかけての降水量は平年並みの予想となっています。本格的な春を迎え降水量の多い時期になってきますが、渇水の解消には時間がかかるとみられます。しばらくは水の無駄遣いを避けるなど、節水を心がけるのが良さそうです。

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