親が言わないと何もやらない…「自主性がない子」の親がやっていること

2024年2月29日(木)20時0分 ダイヤモンドオンライン

親が言わないと何もやらない…「自主性がない子」の親がやっていること

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写真はイメージです Photo:PIXTA

「“親が言わないと何もやらない…”と悩む親が増えている」そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の新刊『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【「自主性が強い子」に育てる方法】をお届けする。

親の過干渉→子どもの自主性を奪う

「親が言わないと何もやらなくて」という相談が増えています。

 実は、現代の子育てにおける一番の問題は、「親の過干渉」です。子どもを心配するあまり、細かく指示をしてしまう、失敗しないように先回りしてしまう親が増えているのです。

 ミネソタ大学のニコール・ペリー博士が422人の子どもを8年間にわたり追跡調査したところ、干渉が多い親に育てられた子どもは、感情のコントロールが苦手で社会性の発達が弱く、学習面で苦労する傾向が強いことがわかりました。

 メアリーワシントン大学の研究では、過干渉な親元で育った子どもは自信を失いやすく、生活に不満を抱き、イライラする傾向が強いことがわかっています。同研究は「過干渉は子どもの能力や自立心の発展を妨げるだけでなく、幸福感を奪い、大人になってからプレッシャーにうまく対応する力を失わせる」と結論づけています。

 過干渉は子どもからやる気を奪い、自立心を減退させ、人生に向き合う姿勢を後ろ向きにしてしまうのです。子どもにやる気が見えないという場合、まず「親が過干渉になっていないか」、自分の行動を見直す必要があります。次のチェックリストに1つでも該当する場合は要注意です!

・子どもの身の回りの世話を焼きすぎる(服、食事、髪形、学校の準備など)
・子どもにいつも命令口調で話す(〜しなさい、〜やったの?)
・子どもの言葉をさえぎる、子どもに発言させない(親が答えてしまう)
・子どもの宿題や課題を親がやってあげることが多い
・子どもの習い事や進路を親が一方的に決めている
・子どもの学校や習い事の先生への注文が必要以上に多い

 子どもの成長には「失敗する経験」が不可欠です。大切なのは「どこで失敗を経験させるか」でしょう。習い事での競争は、子どもの「失敗や敗北に負けない強い心」を育てるのに最適です。

 ただ、いくら習い事での競争が大切と言っても子どもの特性に合わない習い事をしていては子どもが楽しめず、効果が見込めません。「その子にピッタリ合うものを長く続けて成功体験につなげてあげること」が何より大切です。

「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より

子育て成功のカギは「強み育て」にある

『「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。

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