浜松市で重体だった10歳姉の意識が戻り、亡くなった8歳妹の安否を何度も尋ねる…父は伝えられず
2025年3月30日(日)19時15分 読売新聞
花が供えられた事故現場。道路脇の壁には事故によるとみられる傷がついていた(25日、浜松市中央区で)
浜松市中央区で24日に女児4人が軽トラックにはねられ死傷した事故で、亡くなった小学2年女児(8)の父親(37)が30日、重体だった小学4年の姉(10)の意識が回復したことを明らかにした。集中治療室にいるが話ができるという。
父親によると、姉は28日午後3時に意識が戻った。妹の出棺時に病院から電話があり、その際、姉が妹の安否を聞いてきたという。病院でも何度も妹のことを尋ねられたが、ショックを与えないよう伝えられずにいる。退院できる容体ではないが、「痛くない。パパ、ママと帰りたい」とせがむという。
亡くなった妹(8)は、ドレスを着たり指輪を付けたりと、お姫様の格好になるのが大好きだった。最後は緑色のドレスを着せ、使いたがっていた母親のリップを塗って送り出した。「8年間しか一緒にいられなかったけど、ありがとう」と言葉をかけたという父親。「まだ信じられない気持ち。ひょこっと出てきそうな感じがする」と、声を詰まらせながら語った。