「ママは私が一番好きなのよ!」親の愛情の奪い合いは問題?→教育の専門家がスッキリ回答

2024年5月1日(水)20時0分 ダイヤモンドオンライン

「ママは私が一番好きなのよ!」親の愛情の奪い合いは問題?→教育の専門家がスッキリ回答

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写真はイメージです Photo:PIXTA

「親の接し方は、大人になってからのきょうだい関係まで影響する」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。本記事では子育て世代で話題沸騰中の新刊『「強み」を生み出す育て方』に掲載しきれなかった原稿を独占公開。25年間の塾経営でたどり着いた【大人になっても仲の良いきょうだいを育てる方法】をお届けする。

「親の愛情」の奪い合いは問題なのか?

「きょうだいを育てるときは“愛情配分”に要注意」とお伝えしました(詳細は『「過剰に臆病な上の子」の親が悪気なく繰り返している“NG習慣”とは?』を参照)。「上の子に愛情をより多く注ぐ」ことを強く意識した場合、下の子は大丈夫なのでしょうか?

 下の子は「生まれた時からきょうだいがいる」のです。そもそも親の愛情は独り占めできないもの、きょうだいで分け合うものという前提で生まれてきます。

 ですから上の子に比べて愛情不足に陥ることは少ない傾向にあります。

 きょうだいの育て方のポイントは、「“その時”に一番愛情を必要としている方に集中的に与える」ことです。

 親は子どもの「心の状態」を見極め、より愛情不足に陥っている方に愛情のチャージを行います。たいていの場合、上の子が愛情不足になりますから上の子にチャージする場面が多くなります。

 そして上の子の自信が回復したら、下の子に愛情を補給してあげます。できれば上の子がいない時に、下の子と二人きりで過ごす時間を作りましょう。そうすれば、下の子の「もっとパパやママに甘えたい」という気持ちも満たされます。

 きょうだいは助け合い、同時に、ライバルとしてお互いが張り合えるような関係であることが理想です。

 良いきょうだい関係を作るには、きょうだい全員が「自分が一番親から愛されている」と思えることです。もちろん、親からすると子ども達への愛情に優劣なんて存在しないのですが、子どもは親から受ける愛情の差にかなり敏感なのです。

「ママは私が一番好きなのよ」「パパはボクが一番好きだ!」ときょうだいで言い合うかもしれません。それでも、きょうだいが不仲になったり、親を嘘つき呼ばわりすることはありません

 親の愛情の取り合いはきょうだいにとって自然な行為であり、成長のプロセスです。

 年齢的に可能であれば、上の子に下の子の育児を手伝ってもらうのも大切です。

 下の子の世話をすることで、上の子は下の子を自然に可愛がるようになります。また下の子は上に助けてもらい、守ってもらい、勉強やスポーツを教えてもらって成長しますから、ごく自然に上の子を尊敬するようになります。この経験が勉強も習い事も互いに「良い刺激を与え合うきょうだい」へと発展していくのです。

きょうだいであっても、子どもの強みを伸ばす「ピッタリの習い事」は異なる場合があります。『「強み」を生み出す育て方』(船津徹/ダイヤモンド社)より

子育て成功のカギは「強み育て」にある

『「強み」を生み出す育て方』 (船津徹・ダイヤモンド社)定価:1980円(税込)

 子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?

 たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。

 つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。

 そこで「わが子にピッタリの習い事を詳しく知りたい!」という方のために、著書『「強み」を生み出す育て方』ではオリジナル診断を掲載しています。気質×才能の25タイプ別診断で「わが子にピッタリの習い事」がカンタンにわかります!

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