【整体プロが指南】「水毒」は病や不調のはじまり? 余分な水をいっきに流す「1つの習慣」

2024年5月25日(土)6時0分 ダイヤモンドオンライン

【整体プロが指南】「水毒」は病や不調のはじまり? 余分な水をいっきに流す「1つの習慣」

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「自力整体」とは、整体プロの技法を自分におこなう人気メソッドです。現在15,000人が実践中。「久しぶりにぐっすり眠れた!」「10年間苦しんできた慢性痛から解放された!」「健康的にダイエットできた!」と絶賛の声が続々。「3分以内でできる悩み解決ワーク」を集めた著書『すぐできる自力整体』も好評。著者の矢上真理恵さんは、「不調のほとんどは自力整体で解消できる」と語ります。今回は、自力整体の考案者であり、50年近く鍼灸師・整体治療家・ヨガ講師としても活動されてきた矢上裕さん(矢上真理恵さんのお父様)もお迎えし、東洋医学の視点から、初夏に出やすい不調の解決法を数回にわたりお届けします。監修:矢上 裕 矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家(写真/榊智朗 構成/依田則子)

梅雨の時期は、「水」のため込みすぎに注意

——初夏は湿気のせいか、むくみやだるさ、頭痛や関節痛に悩まされる方は多いと思います。「自力整体」で解決する方法を教えてください。

矢上裕(以下「裕」):体に水分がこもりやすい梅雨の時期は、「むくみ」が体のどこかで悪さをして、痛みや不調が現れます。

「むくみ」は、リンパ管など体の下水道の役割を担う通り道がよどみ、おこる現象。血管などの上水道は詰まりやすくなり、酸素や栄養は供給不足に。病や不調につながりやすいので早めの対策を。

私の教室にも、湿気の多い時期になると関節痛が出たり、内耳に湿気がたまって「めまい」に悩まされる生徒さんが増えます。「むくみ」がひどい方になると、時々ふらついたり、四つんばいで頭を下げるようなワークをおこなうと、グラグラして立てなくなったりするのです。

これは、典型的な「水毒(すいどく)」の症状です。水が悪さをする症状を、東洋医学では「水毒」と呼んでいます。

そんな水毒症の生徒さんたちも、しっかり体を動かすことで、レッスンの途中でトイレにかけこむほど、水の流れがよくなります。レッスンが終わるころは、すっかり水毒の不快症状は消え、元気に帰っていかれます。

よくある症状

——水毒のわかりやすい症状を教えてください。

裕:人によって様々ですが、わかりやすいのは眼球のむくみによる視力低下、耳に湿気がたまることでおこるめまい・ふらつき、鼻炎、口内炎、歯茎の炎症、気管支喘息、腰痛、坐骨神経痛、ひざの痛み、足の裏が痛くなる足底筋膜炎など。

しかし「水毒」が本当に怖いのは「冷え」を呼ぶことです。病のリスクも高くなりますので、早めの改善を。

自覚症状のある方は、とにかく体をよく動かして循環を促し、余分な水を抜いてください。体温は上がり、停滞している水の流れもよくなります

余分な水分をいっきに流す「1つの習慣」

——水毒解消にはどんなワークがオススメでしょうか?

裕:湿気の多い季節は、とにかく下半身の筋肉をよく動かしましょう。筋肉へ瞬間的にぐっ!と力を入れるワークがオススメです。急激な刺激により、停滞していた水が、せきを切ったようにいっきに流れはじめます。

——ジムでおこなうような、ハードな筋トレなどが効果的でしょうか?

裕:いえ、3分くらいの「自力整体」で十分です(※ワークは後半で紹介)。筋肉の刺激で流れはよくなり、排尿もスムーズになるはずです。

または、ふくらはぎなど足腰の筋肉をよく使う拭き掃除もオススメです。

もちろんハードな運動で発汗するのも気持ち良いですが、一回の排尿で大量の水分を排出できるならラクですよね。

水分補給も忘れずに。体内水分バランスを正常に保ちましょう。

——ウェブ読者のみなさんにも、真理恵さんの書籍『すぐできる自力整体』からワークをご紹介ください。

矢上真理恵:「腰持ち上げ」のワークを紹介しましょう。足腰の筋肉をぐっ!と刺激して、水分を排出しやすくします。むくみ解消のほか、肩コリ、首コリ、腰痛の改善に役立ちます

矢上 真理恵(やがみ・まりえ)写真左矢上予防医学研究所ディレクター1984年、兵庫県生まれ。高校卒業後単身渡米、芸術大学プラット・インスティテュートで衣装デザインを学び、ニューヨークにて独立。成功を夢見みて、徹夜は当たり前、寝るのはソファの上といった多忙な生活を続けた結果、心身のバランスをくずし動けなくなる。そのとき、父・矢上裕が考案し約15,000名が実践している「自力整体」を本格的に学び、心身の健康を取り戻し、その魅力を再発見。その後、自力整体ナビゲーターとして、カナダ、ヨーロッパ各地、イスラエルにて、クラスとワークショップを開催。さらに英国の名門セントラル・セント・マーチンズ大学院で「身体」をより体系的に学び、2019年に帰国。現在、国内外の人たちに自力整体を伝えながら、女性のための予防医学をライフワークにしている。著書に、『すごい自力整体』(ダイヤモンド社)がある。監修者:矢上 裕(やがみ・ゆう)写真右矢上予防医学研究所所長、自力整体考案者、鍼灸師・整体治療家1953年、鹿児島県生まれ。関西学院大学在学中の2年生のとき、予防医学の重要性に目覚め、東洋医学を学ぶため大学を中退。鍼灸師・整体治療家として活躍するかたわら、効果の高い施術を自分でできるように研究・改良を重ね「自力整体」を完成。兵庫県西宮市で教室を開講、書籍の出版やメディア出演などで注目され、全国から不調を抱える人々が続々と訪れるようになる。現在約500名の指導者のもと、約15,000名が学んでいる。著書に『自力整体の真髄』『はじめての自力整体』(ともに新星出版社)など多数。遠隔地の人のために、オンライン授業と通信教育もおこなう。 写真/榊智朗


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