湿った空気が大量に流れ込み雨雲発達 明後日にかけて大雨に警戒を

2023年6月29日(木)16時0分 ウェザーニュース

2023/06/29 15:49 ウェザーニュース

明日30日(金)は梅雨前線に大量の湿った空気が流れ込んで活動が活発になります。明後日7月1日(土)にかけて広い範囲で大雨のおそれがあり、警戒が必要です。

局地的には猛烈な雨が降るおそれ

明日は西日本から東海、北陸で局地的に雨雲が発達します。前線に近い日本海側だけでなく、太平洋側にも活発な雨雲がかかる見込みです。活発な雨雲の下では1時間に50mm以上、地形などの影響でより雨雲が発達した場合は、80mm以上の猛烈な雨の降るおそれがあります。
また、低気圧が近づく東北や北海道も日本海側を中心に活発な雨雲が通過し、1時間に30〜50mmの激しい雨が降る予想です。
短時間の激しい雨によって道路冠水が発生したり、中小河川や用水路などが急に増水することが考えられます。

湿った空気が大量に流入することで大雨に

30日(金)の天気図と相当温位

空気中に含まれる水蒸気の量を表す指標のひとつ、相当温位の分布と見ると、梅雨前線の南側に相当温位の高い領域が大きく広がっています。特に濃いオレンジ色で示された348K(ケルビン)は、梅雨時期に大雨をもたらす目安となる高さで、西日本から北陸付近を覆う見込みです。
また、上空1500m付近の風の流れは梅雨前線に沿う西風と、太平洋高気圧の縁に沿う南西の風が強く、湿った空気が強く送り込まれます。短い時間に流れ込む水蒸気の量が多ければ、それだけ雨雲を発達させることになるのです。

総雨量は300mm以上を予想

7月2日(日)夜までの72時間予想積算雨量

明日の夜から明後日7月1日(土)にかけては梅雨前線が南下するため、九州、北陸を中心に断続的に活発な雨雲がかかるとみられます。2日(日)夜までの72時間の積算雨量は九州の多い所で300mm以上、北陸でも最大200mm以上に達する予想です。
風の条件などが揃って線状降水帯が形成された場合は、局地的にこれより雨量が増加してもおかしくありません。また、前線の動きによっては2日(日)〜3日(月)にかけても九州を中心に大雨が続く可能性があります。
大雨によって土砂災害や河川の増水などのおそれがありますので、大雨への備えは早めに済ませるようにしてください。

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