山形県置賜に大雨特別警報 周辺地域も災害迫る

2022年8月3日(水)21時22分 tenki.jp

山形県置賜地方に大雨特別警報が発表されました。直ちに命を守る行動をとってください。日本気象協会の解析では現在特別警報がでている地域だけでなく、新潟県村上市や山形県小国町などでも同等な危険な状況で、過去に一日で降った雨の量をはるかに上回る大雨になる可能性が非常に高くなっています。

山形県置賜地方に線状降水帯 新潟・福島県にも流れ込む

3日午後7時15分、山形県置賜地方に大雨特別警報が発表されました。
前線に伴う危険な雨雲の帯が、山形県の米沢市、南陽市、高畠町、川西町、長井市、飯豊町を中心にかかり続けています。
レーダによる解析では、午後8時までの3時間で、新潟県村上市周辺から山形県の永井市、川西町周辺で150〜200ミリの大雨が降ったとみられます。
周辺の地域でもわずか数時間で100ミリを超える猛烈な雨が降ったとみられ、これまで経験したことのないような大雨が進行中です。

4日明け方まで厳重警戒

大雨の見通しです。
4日明け方にかけて、山形県置賜地方を中心に活発な雨雲がかかり続け、福島県内にも一部が流れ込む見込みです。
気象庁の予想降水量は、東北南部で4日明け方にかけて1時間に50ミリの非常に激しい雨が降り、局地的には1時間に80ミリの猛烈な雨が降る恐れがあります。
4日午後6時までの24時間に予想される降水量は、多い所で、180ミリです。
4日朝には前線が南下するため、大雨の中心は北陸や関東甲信、東海周辺へ移る恐れがあります。
東北南部は4日も大気の不安定な状態が続くため、局地的に激しい雨が降るでしょう。

周辺各地も災害リスク高まる

こちらの図は、午後8時までの24時間に降った雨の量(左)と、過去最も降った雨の量との比較(既往最大比・右)です。
既往最大比が100%前後に達すると甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えてくると、人的被害の発生確率が急増する可能性があるという研究があります。
日本気象協会の解析では現在特別警報がでている地域だけでなく、新潟県村上市や山形県小国町、福島県北塩原村、猪苗代町なども同様に危険な状況で、今後も範囲が拡大する恐れがあります。
強い雨雲がかかり続ける荒川(新潟)や最上川上流(山形)などは、これから水位が上昇します。
また、これまでの大雨で、土砂災害、中小河川の氾濫が各地で発生していてもおかしくない状況です。

命を守る行動を

自治体からの情報を確認し、身の安全を確保してください。
夜を迎え外に出るのは危険を伴う場合があります。
川や崖から少しでも離れた2階以上の部屋などで過ごしてください。
特別警報が出ていない地域でも、これから災害の危険が高まる恐れがあります。
特別警報の発表を待たずに、周辺の地域も含めて、命を守る行動をとってください。

tenki.jp

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