九州 1週間で年間雨量の5割に達する記録的大雨

2021年8月17日(火)13時26分 tenki.jp

九州にはきょう(17日)も活発な雨雲が次々に流れ込み、1時間50ミリ以上の滝のような雨が観測されています。11日降り始めからの雨量が年雨量の5割に達している所もある九州地方。土壌は大量の雨水を含み、激しい雨とともに土砂災害の危険度が一気に上がる状況が続いています。前線は、あす18日にかけても九州付近に停滞して、局地的に激しい雨が降り、新たに災害が発生する恐れがあります。周囲の状況が急激に悪化する前に、早めの避難を心掛けて下さい。

土砂災害に厳重な警戒が必要

11日降り始めから、きょう17日正午までの雨量は、長崎県雲仙岳で1181.5ミリ(年間平年比40%)、佐賀県嬉野市で1165.5ミリ(年間平年比50%)、福岡県大牟田市で987.0ミリ(年間平年比51%)に到達。このたった1週間で、平年の1年間の雨量の、4割から5割にも相当する雨が、集中して降りました。九州の土壌は大量の雨水を含んでおり、激しい雨が降るとすぐに土砂災害の危険度が急上昇してしまいます。17日12時現在、土砂災害の危険度が「極めて危険」から「非常に危険」なエリアは、九州の東シナ海側中心に広がっていますが、活発な雨雲の移動とともに、今後は太平洋側などの地域でも土砂災害の危険度が高くなる恐れがあります。

前線 九州付近に停滞し活動活発 あす18日にかけても激しい雨の恐れ

前線は、あす18日も九州付近に停滞し、活動が活発でしょう。前線上には次々に小さい低気圧が発生して、九州付近を通過し、あす18日にかけて九州の広い範囲で激しい雨が降る恐れがあります。

夜間に活発な雨雲流れ込む恐れ 身の安全の確保は明るいうちに

きょう17日の夕方から夜の初め頃にかけて、九州ではいったん雨が弱まる所も多いでしょう。ただ、今夜遅くは、前線上の低気圧の通過とともに活発な雨雲が流れ込み、九州北部から南部の広い範囲で、再び激しい雨が降る恐れがあります。これまで災害が発生していない地域でも、夜間に急激に周囲の状況が悪化し、新たに土砂災害などが発生する恐れがあります。特に、崖や川のそばなどにお住まいの方は、明るいうちに身の安全を確保するようにして下さい。

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