北海道 季節外れの暑さが一変 最高気温の前日差は10℃以上 明日朝も空気ひんやり

2023年11月4日(土)16時43分 tenki.jp

昨日(3日)は記録的な暖かさとなった道内ですが、今日(4日)は一転して平年並みの最高気温に戻り、北風が冷たく感じられるようになりました。明日(5日)朝は今シーズン一番の最低気温となる所もありそうです。日中は晴れますが、最高気温は今日と同じくらいとなるでしょう。日差しの割には肌寒くなる見込みです。

体調を崩しそうな気温変化

昨日は渡島地方の北斗で24.0℃まで上がり、道内のこれまでの11月の最高気温である帯広の23.5℃を83年ぶりに更新しました。その他も各地で季節外れの最高気温となり、道内174の気温を観測しているアメダス地点のうち約60地点で11月最高(うち7地点はタイ記録)となりました。
しかし、寒冷前線の通過に伴って暖かい空気はこの時期本来の空気に入れ替わり、今日は一転して最高気温は平年並みに戻っています。午後3時までの最高気温は広く12℃前後で、気温を観測しているアメダス64地点では10℃に満たない最高気温でした。未明に観測されて日中ほとんど気温が上がらなかった所も多く、トップ画像の地点でも、日中は稚内では5℃くらい、網走でも8℃くらいで推移しました。昨日との最高気温の差は全般に10℃くらいと、体調を崩しそうな気温変化となりました。

明日朝は今シーズンの最低気温を更新する所も

明日朝の最低気温は平年並みか、内陸を中心に平年より3℃くらい低くなる見込みです。今夜から明日朝にかけて晴れるため、放射冷却現象が強まりそうです。内陸を中心に気温が下がり、札幌で2℃、旭川ではマイナス3℃など、今シーズンのこれまでの最低気温を更新する可能性があります。今夜の就寝時は暖かくしてお休み下さい。
明日日中の最高気温は引き続き平年並みの見込みです。風がやや強く吹いていた所も明日は収まりますが、日差しの割には肌寒く感じられるかもしれません。

放射冷却現象とは

この時期、夜から朝にかけて穏やかに晴れると「放射冷却現象」が強まるため、気温がグンと下がります。
「放射冷却」とは、どういった現象かといいますと、物が外へ熱を出して、冷えることです。
例えば、寒い夜に、布団をしっかりかけて寝れば、朝まで体が暖かかったはずなのに、布団をかけずに寝てしまい、体が冷えてしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この場合と同じで、夜から朝にかけて曇りの天気だと、雲が布団と同じ役目をするので、地面近くの熱は空へ逃げにくく、冷え込みが弱くなります。一方、風が弱く晴れていると、布団と同じ役目をする雲がないので、地面近くの熱は、どんどん空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなるのです。
放射冷却現象が強まるという予報の時は、夜から朝にかけて冷え込みが強まります。しっかり暖かくして、お過ごし下さい。

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