掃除機をかける向きがポイント!?プロ直伝のカーペット掃除術&カビ対策

2022年11月23日(水)9時40分 ウェザーニュース

2022/11/23 05:01 ウェザーニュース

カーペットをきれいに掃除して、家でのんびり心地よい時間を過ごしませんか。全国で家事代行サービスなどを展開するカジタク・サプライヤチームの鈴木健吾さんに、プロの掃除のワザを教えていただきます。

カーペットの掃除は掃除機だけ?

この時期カーペットを使う家庭では、多くの時間をその上で過ごすことになります。掃除は掃除機をかけることで済ませている人も多いのですが、カーペットにはたくさんの汚れが潜んでいるといいます。
「フローリングなどに比べ、カーペットの汚れは目立ちませんが、毛(パイル)の奥まで入りこんでしまっていることがあります。
また、気温が低く乾燥する時期には油断しがちですが、冬のカーペットはカビにとって過ごしやすい環境になっています。食べこぼしなどエサは豊富にありますし、最近は住宅の気密性が高く、さらに暖房や加湿器を使用していれば、カビにとっては最適な環境になっているのです。
こうした汚れやカビを対策するためにも、いつもの掃除に少し工夫をしてみましょう」(鈴木さん)

3ステップで簡単、カーペット掃除術

カーペットの掃除は、3ステップで行います。
「まず、毛の隙間に入り込んでしまったゴミなどをしっかり取り除きます。そしてカビ対策として殺菌と拭き掃除をして、最後に消臭します」(鈴木さん)

(1)隙間のゴミを徹底的に掃除


はじめに、カーペット全体をきれいに掃除します。使うのは掃除機ですが、奥に入り込んでしまっているゴミまでていねいに掃除します。掃除機で取り切るのが難しい髪の毛やペットの毛は、粘着クリーナーやゴム手袋を使います。
「コツは、カーペットの毛を逆立てるようにして、ゆっくりかけることです。1往復に5秒程度かけ、ヘッドが浮かないように気をつけます。逆立てることで毛の隙間に入り込んだホコリやゴミまで吸い出しやすくなります。
髪の毛やペットの毛などが絡み付いていているなど掃除機では取りきれない場合は、カーペット用の粘着クリーナーで掃除しましょう。また、ゴム手袋を使うのも便利です。手にはめてカーペットをなでるようにこすると、摩擦と静電気によってゴミが浮き上がってきて、効率よく掃除できます」(鈴木さん)

(2)消毒用エタノールと拭き掃除


「消毒用エタノール8に対して水2を加え、スブレーボトルに入れます。カビにスプレーして、15分程度放置します。その後、乾いた雑巾で拭き取り、ドライヤーなどで乾燥させます。
エタノールは希釈して使います。この方法でカビを殺菌することができます。ただし、カビの汚れがひどいときは、着色自体を落とすことはできません」(鈴木さん)
※カーペットによっては脱色などのおそれがあるので、必ず目立たないところで試してください

(3)重曹で消臭もばっちり


重曹の粉をカーペットに撒(ま)いて、1時間放置します。その後、掃除機をかけます。
「重曹の粉を使えない場合は、重曹小さじ1をぬるま湯100mlに溶いた『重曹スプレー』を作り、スプレーします。重曹スプレーは雑巾につけて拭くことで、軽めのシミも落とせます」(鈴木さん)
カビ汚れが気になるときは、どうしたらよいのでしょうか。
「前述したように、カビの黒ずみがひどい場合は消毒用エタノールでの掃除では落とせません。クリーニングに出せば、程度によっては落とせるので相談してみましょう。
どうしても家で処理したいときは、塩素系漂白剤を薄めてスプレーするという方法もあります。ただし、脱色してしまう可能性が高いので、白など脱色しても問題ないカーペットの場合に限ります。
カーペットは家のなかでも意外に汚れているアイテムですし、冬でもカビ対策が大切です。畳にカーペットを敷かない、こまめに掃除や天日干しをする、食べこぼしなどの汚れはその都度きれいにするなど日頃からケアをして、可能ならば定期的に丸洗いするといいでしょう」(鈴木さん)
年末年始にかけて家で過ごすことも増えてきます。カーペットをすっきりさせて、ゆっくりくつろげるようにしておきたいですね。

参考資料など

取材協力:アクティア株式会社(https://www.kajitaku.com/)

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