トランプ氏「石破首相と来月中旬に会談可能」、日本側に伝える…就任式直前
2024年12月19日(木)5時0分 読売新聞
トランプ氏(左)と石破首相
米国のトランプ次期大統領が、石破首相との初会談について、来年1月中旬であれば応じられるとの意向を日本側に伝えたことがわかった。同月20日の大統領就任式の直前にあたる。日本政府は大統領就任後に正式な首脳会談を行うのが望ましいとの立場だが、トランプ氏側の意向を受けて1月訪米の可能性について検討に入った。
複数の日本政府関係者が今月18日、明らかにした。トランプ氏は安倍晋三・元首相の昭恵夫人と面会後の16日、米フロリダ州の自身の邸宅で開いた記者会見で、「(首相が)望むのならぜひ会いたい」と会談に前向きな考えを示したが、具体的な会談日程は明らかにしていなかった。
政府・与党は、来年の通常国会召集日を1月21日を軸に検討しており、これに先立つ1月上旬には首相のマレーシア、インドネシア訪問を計画している。トランプ氏側が提案したのは1月第3週で、これらの合間にあたり、訪米を実現しやすい時期だ。
政府内では現段階で、「正式就任後にじっくりと話し合った方が良い」(外務省幹部)として、来年2月の訪米を模索すべきだとの意見も強い。ただ、トランプ氏の提案を日米関係重視の表れとして歓迎しており、訪米日程の調整を本格化させる。
首相は今年11月に南米ペルー、ブラジルを歴訪した際、帰路に米国に立ち寄ってトランプ氏と会談することを模索したが、この時はトランプ氏側が、米国内法上の制約などを理由に難色を示し、実現しなかった。