コロナ禍による教室閉鎖の逆境を経て、小中学生向けオンラインイラスト教室を展開するまでの創業ストーリー

2024年1月18日(木)12時50分 PR TIMES STORY

株式会社アタムは「アートの力で、子供たちの可能性を最大化する」をビジョンとして、オンラインでイラスト教室アタムアカデミーを運営しています。

アタムアカデミーでは、イラスト技術の向上はもちろんのこと、創造性、思考力、表現力などの子供の非認知能力を高めることを、特に大切にしています。このコンセプトは全国のイラスト・マンガ好きの子供に受け入れられ、2020年5月のサービス提供開始以来、順調に生徒数が増え続けています。

そこで今回は、株式会社アタムがオンラインイラスト教室を展開するに至った創業ストーリーをお届けします。

創業当時から好調に成長も…。コロナによりイラスト教室事業が撤退を余儀なくされる

株式会社アタムは、2018年9月に南麻布にイラスト教室として創業しました。創業当初よりSTEAM教育を意識して、イラスト技術だけではなく子供たちの想像力・思考力・表現力などの非認知能力を高めることをコンセプトに、港区エリアの子供たちを中心にサービス提供していました。

アタムアカデミーのコンセプトは港区エリアの保護者・子供たちに響き、創業の6ヶ月後には生徒数50名規模まで成長していました。非常にニッチなイラスト教室においては類まれなスピード感であり、社内でも期待の事業として注目されていました。

(麻布教室での授業風景)

2019年12月には専任講師も3名の体制となりカリキュラムの制作ノウハウも蓄積し、これからさらに事業を伸ばしていこうと意気込んでいました。しかし、2020年1月頃からコロナが流行し始め状況が変わってしまいました。

2020年3月当時はコロナの深刻度がよくわからず、世論も大事をとって不要不急の外出を自粛する流れがありました。当然イラスト教室は不要不急のサービスに該当し、アタムアカデミーの教室も自粛を余儀なくされました。アタムのコンセプトがハマり、事業が伸びていただけに非常に辛いタイミングでした。

アタムアカデミーの自粛の際にも、生徒からサービスの継続を望む声もありましたが、当時はコロナが2〜3ヶ月で収束するのか、数年単位で継続するのかもわからない状況でした。誰も先の見通せない状況であったため、結果的に全部で50名弱いた生徒のうち半分近くも解約となり、財務的にも会社は倒産寸前の状況となりました。親会社としてもこれ以上の負債拡大を容認することもできず、このタイミングでイラスト教室事業の撤退もほぼ決定となりました。

講師の声で、授業のオンライン化に最後の望みをかける

イラスト教室事業を撤退することは講師たちも仕事を失うことを意味します。そのため、イラスト教室事業の撤退を講師たちに伝えるのは大変心苦しい仕事でしたが、講師を1名ずつ呼び出して撤退の旨を伝えました。

その中で、ある講師から「オンライン化には挑戦しないんですか?」と提案がありました。オンライン化は検討はしたことはありましたが、生徒に受け入れられるか自信がなく断念した経緯がありました。しかし、何もせずに廃業を迎えるより出来ることは全部挑戦しようと、最後の望みとしてイラスト教室のオンライン化に取り組むこととしました。

当初は実店舗で運営していたイラスト教室サービスを、そのままzoomを通して運営すれば良いだろうと簡単に考えていましたが、実際に数回サービス提供をしてみるとオンラインで授業をする難しさを実感しました。各家庭で設備環境・通信環境も違うこともあり、同じ授業でも満足していただけない生徒がいるなど、安定・高品質なサービス提供に大変苦労しました。

(実際の授業の様子)

社内にネガティブムードが蔓延する中、問題解決に向けたプロジェクトを立ち上げる

2020年10月頃にはオンライン化は一定の形にはなっていましたが、まだ満足に生徒にサービス提供しきれておらず、売上も横ばいの状況でした。その中でも、毎月の固定費の支払いは常に発生しており、日に日に銀行の口座残高は減少していきました。この頃には会社の預金もあと数ヶ月と先も見えており、会社中にネガティブな雰囲気が蔓延していました。

加えて、会社の先行きを心配した講師の中から数名が相次いで退職しました。入社当初はイラスト教室の未来に希望を持っていた講師も、先行きの見えない会社に嫌気がさしたようです。このときは、明るい未来を見せることができなかった社長として退職者に申し訳なさを感じました。

増えない生徒数と講師の退職により、組織崩壊と言って良いほど社内は混乱しました。この時期は精神的に辛くて出社できない社員が発生するほど、全員が追い込まれた状況でした。会社としても限界の状況のタイミングで、ある社員の呼びかけにより、全社員で自社の問題点を定義し、解決アクションを策定する「アタムビジョンプロジェクト」が立ち上がりました。

子供の目線でカリキュラムを見つめ直し、全てのサービス提供を一新した

プロジェクトリーダーを中心に数ヶ月にわたる喧々諤々の議論を経て、「子供たちの可能性を、最大化する」ビジョンをもとに、会社の問題点と解決策が経営陣に提言されました。その発表内容のクオリティの高さと社員のコミットメントに衝撃を受け、私は感動のあまり涙を流しました。

そのときに、社員を中心に提示された解決策は次々に実行され、現在も弊社の礎になっています。例えば、弊社は授業カリキュラムの面白さを誉められることが多いのですが、カリキュラムの制作についても会社の指針を定めたのもこのときの提言のひとつです。

当初は紙のテキストを前提としてカリキュラムの文字の大きさも14ptで制作されたものを使っていましたが、オンライン化によりパソコン上で見ることを前提となったため、より大きな文字に変更しました。「子供たちの可能性を、最大化する」ビジョンに立ち返って、どのようにすれば子供たちが楽しめるかを中心に考え、子供の目線でカリキュラムを見つめ直した結果です。

このように全てのサービスについて、オンラインでのサービス提供を前提にゼロベースで考え直し、修正を繰り返しました。

教室閉鎖から3年、生徒数は数十倍に増加。逆境をバネにオフライン出店に挑戦

株式会社アタムが麻布教室を閉鎖してから3年経ち、生徒数は数十倍、講師数も30人を超える規模まで成長しました。これも日頃からサービスを受けてくださる子供たちのおかげであり、大変感謝しています。また、コロナ禍の不透明な情勢の中、会社の方針についてきてくれた社員に対しては今も頭が上がりません。

オンラインで一定の実績を残せた株式会社アタムは、これからオフラインへの出店をおこなっていきます。また新しい挑戦となりますが、コロナによる逆境を乗り越えた経験が組織を強くしたことは間違いなく、今のアタムがどこまで通用するのか楽しみで仕方がありません。

生成AIの発展によりキレイな上手な絵を誰でも描ける時代はすぐそこにきていますが、そのような時代だからこそ、想像力・表現力といった非認知能力を伸ばす意義があると、私たちは考えます。

私たちはこれからも、非認知能力を伸ばすイラスト教育をオフライン・オンラインに展開し、全ての子供たちの可能性を最大化する挑戦をしていきたいと思います。

【アタムアカデミーについて】

アタムアカデミーは、小学生・中高生を対象とした、子どもから通えるオンラインイラスト教室です。イラストの描き方はもちろん、イラストを通じて子どもが「自分で考えて行動する力」を育てるアート教育にも力を入れております。

アタムアカデミーにはクリエイティブのプロである講師が在籍しており、イラストアプリを触ったことのない初心者の方から、専門的な知識を深めたい経験者の方まで幅広く対応させていただいております。

小学生向けコース:https://atam-academy.com/primaryschool/

中学生向けコース:https://atam-academy.com/juniorschool/


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