松阪牛の「チャンピオン」、ドバイの高級店で提供へ…シェフ「厳しい基準クリアした究極の逸品」
2025年1月18日(土)0時33分 読売新聞
ドバイに届いた「ともみ7」号(右)(TakaHisa Japanese Restaurant提供)
アラブ首長国連邦(UAE)の主要都市・ドバイの日本料理店で、松阪牛が提供されることになった。
昨年11月に開かれた松阪肉牛共進会で優秀賞1席に選ばれた「ともみ7」号の牛肉で、津市の精肉店「朝日屋」が3032万円で競り落とし、ドバイの高級日本料理店「TakaHisa Japanese Restaurant」が購入した。ドバイでは知られた店で、UAEのロイヤルファミリーも訪れることがあるという。
和牛シェフの上田寿夫氏は「松阪牛は繊細な風味と口溶けの良さで、日本の和牛文化を象徴する存在。今回競り落としたチャンピオン牛は、厳しい基準をクリアした究極の逸品だ」としている。
カルパッチョやしゃぶしゃぶなどの「チャンピオン松阪牛の特別フルコース」を2月からメニューに加える予定。共進会で優秀賞2席となった牛の肉も購入しており、こちらも提供予定という。
松阪牛は大半が国内向けで、輸出は少ない。欧米でも有名な神戸牛に比べると、海外での知名度は高くはない。ドバイの富裕層を手始めに、海外に本格進出できるか注目される。