マイクロRNAを標的とする自然免疫応答活用がん治療薬を開発する東京核酸合成がシードラウンドの資金調達を実施

2024年1月31日(水)14時47分 PR TIMES

次世代がん治療薬及び新型核酸合成機の早期実用化を目指す東京核酸合成株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:松井雅章、以下「TKG」)は、リアルテックファンドと三菱ガス化学株式会社を引受先とする第三者割当増資により、シードラウンドの資金調達(以下「本資金調達」)を実施いたしました。また、本資金調達と関連し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構の「ディープテック・スタートアップ支援事業」STSフェーズ(実用化研究開発(前期))(以下、NEDO-DTSU)に採択されました。本資金調達及びNEDO-DTSU交付による資金調達額は1.5億円となります。当社は本資金調達等を受け、次世代がん治療薬の実用化に向けて推進していきます。

[画像: https://prtimes.jp/i/136435/1/resize/d136435-1-a4e0f764326b8d13ea29-0.jpg ]

<本資金調達の目的>
このたび調達した資金は、当社のリードパイプラインであるTKG-001にかかる製剤開発、非臨床試験等及び新規核酸合成機の研究・開発を推進し、早期実用化を目指します。

<当社代表取締役CEO 松井雅章のコメント>
がん治療薬として多くの患者に処方されている免疫チェックポイント阻害剤ですが、奏効率が高くないことが知られており、他の薬剤と組み合わせた併用療法や別のアプローチでの新たながん治療薬の開発がたくさん進められています。そのなかで即効性の高い自然免疫の活用したがん治療薬は期待されている分野のひとつです。しかし、このSTINGアゴニストと呼ばれる自然免疫を活用した治療薬の開発はあまりうまくいっていません。当社はその原因を標的疾患への選択性が低い低分子での医薬品開発の難しさにあると考えて、モダリティを変え、さらに作用機序も一新した次世代がん治療薬としての第三世代STINGアゴニストを開発しています。自然免疫システムをハックした新しい治療アプローチです。当社の技術は標的細胞へのバイオマーカーとしてmiRNAを利用して、狙った疾患細胞を細胞死に導きます。まずは難治性がんを標的疾患としていますが、数千あるmiRNAを標的として狙った細胞を細胞死できる技術であり、臨床現場に新たな治療手段を加えることのできる非常に拡張性の高い技術だと考えています。今回の資金調達では、ディープテック領域での経験が多いリアルテックファンドと核酸合成事業を伴走いただける三菱ガス化学株式会社の皆様に出資いただけたことを大変嬉しく思っています。世界中の患者さんへこの新しい治療が届けられるよう、開発を進めていきたいと思います。

<本資金調達における投資家一覧(順不同)>
リアルテックファンド、三菱ガス化学株式会社

<リアルテックホールディングス株式会社 代表取締役 永田暁彦>
東京核酸合成の技術は疾患を持つ多くの方々にとって希望の光となりえる存在です。がん治療薬の社会実装への道のりは険しいものですが、革新的なヘアピン核酸構造を考案し課題解決への熱量を持つ岡本CTOと、その技術を社会に実装する力と強い意志を持った松井CEOが率いるチームであれば乗り越えて行けると確信しています。
リアルテックが目指す「ディープテックによるディープイシューの解決」は、技術だけでも、人だけでも実現しません。革新的な技術と情熱を持ったアントレプレナーが揃ったTKGを、私たちは全力で応援します。

<TKGについて>
東京核酸合成株式会社は東京大学の研究成果をもとに、核酸合成技術を利用し、自然免疫活性によるがん免疫治療薬の早期実用化を目指して、2022年4月に設立されました。未だ有効な治療法のない希少及び難治性がんに対し、「技術の力で治療はもっと良くなる」を第一のミッションに掲げて開発に取り組み、日本から新たなブロックバスターを創出し日本経済への貢献を目指しています。

<TKG-001について> 
TKGのリードパイプラインであるTKG-001は、ヘアピン状の核酸医薬品を利用して、がん細胞選択的に自然免疫を惹起させるがん免疫治療薬(第三世代STINGアゴニスト)です。がん細胞特異的に過剰発現しているmiRNAをバイオマーカーとして、標的疾患細胞内部に異物として認識される核酸集合体を形成し、自然免疫を惹起してがん細胞を細胞死に導く治療薬です。自然免疫を惹起するSTINGアゴニストは世界中でたくさんの臨床研究が進んでいますが、標的選択性の低い従来の低分子での開発は全身毒性を回避することが難しく、実用化されていません。TKG-001はモダリティとして核酸医薬品を採用することで標的細胞への選択性を確立し、作用機序としてもSTING経路の上流であるcGASにより異物として認識される核酸集合体を形成するというよりスムーズな自然免疫の活性方法を採用しています。

<会社概要>
社 名:東京核酸合成株式会社 (TKG Therapeutics, Inc.)
本社所在地:東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ
代表者:松井 雅章
設 立:2022年4月1日
事業内容:核酸医薬品の研究・開発
ウェブサイト:https://tkg-na.com/

<本件に関するお問い合わせ先>
東京核酸合成株式会社 松井雅章 E-mail: contact@tkg-na.com

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