【高島屋史料館】企画展「人間 栖鳳」ー生誕160年 知られざる竹内栖鳳ー

2024年2月13日(火)18時16分 PR TIMES

2024年3月9日(土)から高島屋史料館(大阪)で開催

生涯を通じて高島屋とは深い関わりを持った竹内栖鳳。生誕160年を記念して開催する本展では、代表作から書簡まで、高島屋史料館所蔵品を余すところなくご紹介いたします。

[画像1: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-b7ed0979c78c36bd8ee5-0.jpg ]

 
 近代日本画の巨匠 竹内栖鳳(1864—1942)は、20代半ば頃より、高島屋の画室に画工として勤務していました。東洋と西洋の絵画表現を融合し日本画を革新したといわれる栖鳳。実はその素地は、高島屋での仕事で培われたといっても過言ではありません。なぜなら、明治期の高島屋は、輸出用染織品の下絵制作のため、外国の雑誌や画集、写真集などを収集し、栖鳳ら若い画工と共に、世界で通用する“新しい絵”を研究していたからです。京都では唯一の海外事情に触れることができた画室は、若き日の栖鳳が研鑚を積んだ場でした。やがて、栖鳳監修のもと、高島屋が次々に製作した“美術染織品”は各国の博覧会で高い評価を受け、製品は続々と海を渡っていきました。当時、世界の人々を魅了した栖鳳と高島屋の仕事は、近代日本史において特筆されるべきものといえるでしょう。その生涯を通じて高島屋とは深い関わりを持った竹内栖鳳。生誕160年を記念して開催する本展では、代表作から書簡まで、高島屋史料館所蔵品を余すところなくご覧いただきます。喜び、怒り、詫び、笑う—知られざる「人間 栖鳳」の素顔をご紹介いたします。
[画像2: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-e9346be43a33b3608517-1.jpg ]


竹内栖鳳(たけうち せいほう) 1864—1942
1864(元治元)年11月、京都に生まれる。本名恒吉。幸野楳嶺に師事し、“楳嶺門下の四天王”の一人といわれた。その生涯を通して新しい日本画を模索し追求し続けた近代日本画の巨匠。
1889(明治22)年より、高島屋の画室に勤務し、輸出用染織品の下絵を描いた。高島屋が国内外に出品した数々の“美術染織品”製作に関わった。1907(同40)年、文部省美術展覧会(文展)開設当初より活躍し、1913(大正2)年に帝室技芸員、1919(同8)年に帝国美術院会員となった。
東洋と西洋の絵画表現を融合し、日本画を革新して独自の画境を拓いた栖鳳は、多数の後進を育てたことでも知られる。1937(昭和12)年、第1回文化勲章を受章した。1942(同17)年8月、肺病のため逝去。

 第1章 画工 棲鳳
高島屋の歴史は、1831(天保2)年正月、京都烏丸松原に初代飯田新七が古着木綿商を開業したことに始まります。幕末の動乱を経て、高島屋が大きく成長する契機となったのは、明治期に始めた貿易業(輸出業)でした。輸出したのは、画工が描いた下絵をもとに職人によって刺繍やビロード友禅染が施された壁掛、屏風、衝立、額など。それらは海外の邸宅を彩る室内装飾品として続々と海を渡っていきました。1885(明治18)年、高島屋は輸出用染織品下絵を描くための画室を開設。画室に勤務した画工には、若き日の竹内栖鳳がいました。
[画像3: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-aafdecf5f118de9d3141-2.jpg ]

欠勤を知らせる竹内栖鳳書簡 1889〜1890年頃(1部展示)

第2章 人間 栖鳳
19世紀は博覧会の時代といわれます。明治維新後、近代国家として歩み出した日本政府は、積極的に博覧会事業に取り組み、全国各地で博覧会を開催する一方、世界各国で開催された万国博覧会へ参加しました。京都の高島屋も、国内外の博覧会へ独自の“美術染織品”を出品、受賞を重ねていきました。この時期、栖鳳は「相談役」あるいは「監督」として、高島屋のほとんどの博覧会出品作に関わっていました。栖鳳自筆書簡からは、“新しい絵”を模索し追求する姿を知ることができます。また書簡は「人間 栖鳳」の飾らない素顔を伝えます。
[画像4: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-f5e62a83ce7feaf5704c-3.jpg ]

ベニスの月  1904年(1部展示)

[画像5: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-febb14f0e9ab072a7039-4.jpg ]

鶏の図 年代未詳(1部展示)

[画像6: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-0e20ca4805832fe2e703-5.jpg ]

アレ夕立に 1909年(2部展示)

[画像7: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-54f18fb440790996b2bb-6.png ]

竹内栖鳳書簡  1899年(1部展示) 
フランス絵画を日本風に修正して新しい作品を制作していることを知らせる書簡

第3章 画家 栖鳳
1907(明治40)年に文部省美術展覧会(文展)が始まると、栖鳳は毎回話題作を発表しました。初めて本格的な人物画に取り組んだ《アレ夕立に》(第3回文展/本展第2部展示)もそのひとつです。一方、高島屋は、1911(同44)年、新たに美術部(美術品の展示・販売部門)を創設しました。高島屋では栖鳳を「美術部創設の生みの親」と称します。画界の重鎮として、多くの後進も育てた栖鳳は、1937(昭和12)年、第1回文化勲章を受章しました。その後も自由自在に絵筆を揮いながら、1942(同17)年8月、77年8ヶ月の生涯を閉じました。
[画像8: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-a49ad95d681ee64be719-7.jpg ]

桃梨 1918年頃 絹本着彩(1部展示)
[画像9: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-b7f250a53a0cf27505b4-8.jpg ]

国瑞 1937年 絹本着彩(2部展示)
[画像10: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-7de2afa0609d2fbbcf3a-9.png ]

栖鳳回顧展図録 1943年(1・2部展示)
[画像11: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-8f23a53f4ddb1d4d5635-11.png ]

竹内栖鳳年譜屏風(部分) 1943年 海の見える杜美術館蔵(1部展示)
※栖鳳没後翌年に高島屋が開催した栖鳳回顧展へ出品された屏風

[開催概要]
企画展「人間 栖鳳」生誕160年 知られざる竹内栖鳳
会場: 高島屋史料館 企画展示室 (大阪市浪速区日本橋3-5-25 高島屋東別館3階)
会期: 2024年3月9日(土)→2024年7月1日(月)
   第1部:3月9日(土)→ 5月6 日(月・休)/ 第2部:5月18日(土)→ 7月1日(月)
休館日: 火・水曜日  ※展示替休館:5月9日(木)→5月17日(月)
開館時間: 午前10時〜午後5時 (入館は午後4時30分まで)
入館料: 無料

イベントのご案内  
(1)講演会「竹内栖鳳と近代京都画壇」    
 講師=森光彦氏(京都市京セラ美術館学芸員)
 4月14日(日)午後1時〜午後2時30分
 会場=多目的ルーム
 定員=20名

(2)講演会「竹内栖鳳と高島屋」
 講師=廣田孝氏(京都女子大学名誉教授)
 5月26日(日)午後1時〜午後2時30分
 会場=多目的ルーム
 定員=20名

(3)古文書講座「栖鳳の書簡を読む」                        
 講師=高井多佳子(高島屋史料館研究員)
 6月16日(日)午後1時〜午後2時30分
 会場=多目的ルーム
 定員=15名
※詳細は当館ホームページをご覧ください。状況により、イベントを中止する場合がございます。
(1)〜(3)いずれも参加無料、 要申込み・抽選制 です。当館ホームページよりお申込みください。

学芸員によるギャラリートーク
会期中の毎週土曜日 午後2時〜(約30分)
※お申込み不要、開始時間までに企画展示室にお集まりください。


=併催のご案内=  誕生65周年「ローズちゃん大行進」
会期:3月9日(土)→7月1日(月) 高島屋史料館アーカイヴス展示室にて開催
[画像12: https://prtimes.jp/i/69859/657/resize/d69859-657-9d16a0f647fa913a3881-12.jpg ]

高島屋のコーポレートマスコット「ローズちゃん」。
総勢100体を超えるローズちゃんが大集合!
昭和のCM映像やレコード音声、貴重なデザイン画も初公開します。


プレスリリース
https://prtimes.jp/a/?f=d69859-657-1819ceacc4440cacbe4627776608ca45.pdf

PR TIMES

「高島屋」をもっと詳しく

「高島屋」のニュース

「高島屋」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ