仏壇を手放す際の新しい選択「結壇(Yuidan)」。家族の思い出を小型仏壇に再生する稲垣塗装所の挑戦

2024年2月27日(火)10時10分 PR TIMES STORY

有限会社稲垣塗装所は、約50年の歴史を持ち、静岡市で小さな仏壇再生工房として

地元で長年にわたり愛されてきました。

「仏壇離れ」と言われる近年、当社にも仏壇の処分に関する相談が増えてきました。

処分を検討するお客様は、理由はさまざまですが、どこか申し訳なさや寂しさを感じている方が多く、手放す理由はさまざまですが、本音では手放したくないという気持ちがあるように感じました。

このような悩みの声を受け、「仏壇に手を合わせる文化」の重要性を感じた代表は、仏壇の歴史と家族の想いを次世代に結ぶ「結壇」という新たな供養事業を立ち上げました。

◆詳しいサービス詳細は「プレスリリース」でご覧ください。

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受け継がれてきた仏壇の歴史をそのままに、現代のライフスタイルに合わせた手のひらサイズの仏壇へと生まれ変わらせる「結壇」は、業界に新たな風を吹き込む挑戦です。

結壇誕生の背景と仏壇業界への想いをお伝えします。

仏壇職人:渥美尋文(左) 代表:稲垣豊(中) 広報:稲垣亘佑(右)

有限会社稲垣塗装所とは

有限会社稲垣塗装所は、1967年に家具の塗装会社として稲垣裕史が設立しました。

初代の塗装はその美しさと独特の艶やかさで知られ、卓越した技術に惹かれた仏壇メーカーからの依頼が、仏壇の製造・塗装にシフトしたきっかけとなりました。

創業当時からのこだわりや高い技術は、2代目が仏壇の修理・再生を中心とした事業に取り組む現在に受け継がれています。

「どんなに古く傷んだ仏壇も綺麗に再生させる」という信条を掲げ、培われた経験と技術に誇りを持ち、仏壇の伝統を守るために尽力しています。

仏壇離れ・職人不足 経営は危機的状態に

創業当時、日本の家庭には仏間があり、仏壇に手を合わせることは生活の一部でした。

それが時代の流れと共に住宅の洋風化が進んだことで、仏間も、新たに仏壇を置く家庭も減少しました。

それでも、お客様のニーズに応え、仏壇を小型化し、インテリアに合うデザインにリノベーションするなどの再生事業に取り組んできました。

しかしそれだけでは、時代の波には逆らえませんでした。

仏壇離れが進む中、高齢化や少子化による職人不足が進行し、周囲の仏壇製造業者は次々と廃業に追い込まれ、わずかな数の会社のみ営業を続けています。

当社はお客様のニーズに応え、仏壇を小型化し、インテリアに合うデザインにリノベーションするなどの再生事業に取り組んできましたが、抜本的な対応ができずにいました。

そんな困難な状況の中で、『置き場所に困り、仏壇を処分せざるを得ない』という相談が増えてきました。相談の背景には、お客様がどこか寂しさを抱えている様子があり、それが私たちに新たな可能性を見出させました。

本当は”仏壇を手放したくない”お客様の葛藤

お客様の中には 仏壇リフォームやリサイズの提案をしても、「置き場所がない」という理由で仏壇を手放したいという相談を多く受けます。

そのような場合、私たちは提携しているお寺と協力をして、一基ずつ丁寧に供養し処分まで承ります。

しかし、仏壇を手放したお客様達の大半は、どこか”寂しさ”や”罪悪感”を浮かべた表情をしています。それもそのはずです。家族の歴史を見守ってきた大切な仏壇を手放すことは容易なことではありません。

手放す理由は様々ですが、本音の部分では手放したくないのです。このような状態で本当の意味で満足できるはずがありません。

このようなお客様の思いに触れ、代表は仏壇を処分しなければならない状況であっても、真に満足していただける処分の方法はないかと考えを巡らせました。

調査で明らかになったお客様の本音

私たちはまず、お客様が仏壇に対してどのような思いを抱いているのかを知るため、仏壇を保有する300名の方にアンケート調査を実施しました。

その結果、8割以上の方が「仏壇の処分に悩む可能性がある」と回答しました。さまた、処分の際には専門家に相談したいと考える方も同じ割合でいました。

処分方法に関しては、7割の方がお金をかけてもしっかりと供養をしてから処分したいという意向を示しました。

調査結果から、確信しました。

これだけ多くの人々が仏壇の処分について悩んでいるのだから、私たちが提供するサービスはいまの時代に絶対に必要だと。

・調査:自社調べ(クラウドソーシングで対象者を募りアンケートを実施)

・調査対象:「仏壇を保有している」もしくは「実家で保有している」男女 300 名

・調査期間:2023.09.15〜2023.09.21(1 回目アンケート)/2023.12.21〜2024.01.03(2 回目アンケート)

お客様の悩みと向き合う日々

アンケートやヒアリング調査の結果から、当社なりに見えてきた人々の仏壇に関する悩みは以下の通りです。

☑ 仏壇を置くスペースがない

☑ 家の雰囲気との調和が取れない

☑ 正しい処分方法がわからない

☑ 処分に対する両親や親せきへの罪悪感

☑ 廃棄することへの寂しさや心の痛み

☑ 自分で処分するのが大変であること

これらの「仏壇を保有する方の困りごと」と「処分の際の悩み」を全面的に解決するサービスの提供が、私たちの使命だと認識しました。

仏壇業界が取り組むべきこれらの課題を解決するために、職人たちと何日も話し合い、解決策の糸口を模索し続けました。

導き出した私たちの答え「結壇」

3年以上にわたる模索と開発の日々を経て、仏壇に関する全ての悩みごとを解決する新しい形、「結壇」という仏壇供養サービスを生み出しました。

「結壇」の最大の特徴は、保有する仏壇のパーツを活用し、手のひらサイズの仏壇に再生させることです。

仏壇の歴史や思い出を尊重し、塗装や傷を極力そのままにして、新たな形へと継承します。

使用しない部材についても、提携する清養寺で丁寧に魂抜きの儀式を行い、敬意を込めて供養します。

「結壇」は、1つの仏壇から複数の仏壇を制作し、シェアすることが可能です。

大切な仏壇の思い出を家族や親族間で分かち合い、それぞれが保有することができます。

離れて暮らす家族で分け合うほか、仏壇処分の報告も兼ねた親族への贈り物にもおすすめです。

多くのお客様が抱える「仏壇を置くスペースがない」「家の雰囲気との調和が取れない」という悩みは、こだわりのデザインやサイズで解決できます。

手のひらに収まるサイズで好みの場所に気軽に設置でき、洗練されたデザインはあらゆる住空間に自然と溶け込みます。さらに、仏具を収納できる設計により「仏具や仏壇は手を合わせる時以外はしまっておきたい」というニーズに応えることができます。

今後の展望 〜地域を越え伝統を守る〜

現在、「結壇」のサービスは、物流の関係上、主に静岡周辺、神奈川、愛知、東京を基本の対応地域としています。

しかし、仏壇の保有率が高い地方をはじめ、仏壇の処分に関する悩みを持つ方は全国に存在します。

各地では、高齢化の進行や若い世代の流出によって、仏壇の適切な維持・管理が困難になってきています。空き家に置かれた仏壇は手入れが行われず、放置される現象も起きています。

これらの現状を踏まえ、私たちは「結壇」のサービスの範囲を広げ、全国のお客様の悩みに寄り添うことを目指しています。

最後に

生活スタイルや価値観の変化と共に、私たちの仏壇との関わり方も変わってきました。

仏壇じまいや仏壇離れが時代の流れとして進む可能性はありますが、ご先祖様に手を合わせ、供養の心を大切にする文化を守り続けたいものです。

私たちは「結壇」を通じて、親から子、子から孫へと、皆さまの歴史を繋ぎ、受け継いでまいります。

仏壇に関することはもちろん、お寺や供養に関することまで、どんなお悩みでも私たちにお任せください。

当社の新しいサービス「結壇(Yuidan)」で、家族の思いを代々継承していく大切な「結」を守って参ります。

■会社概要

商号:有限会社稲垣塗装所

代表者:代表取締役 稲垣 豊

設立:昭和 42 年(1967 年)

所在地:〒421-1222

静岡県静岡市葵区産女 1265 番地2

TEL:050-3095-5690

公式サイト: https://www. yuidan.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

TEL:080-6956-2577

メール:k.inagaki@yuidan.jp

担当:稲垣 亘佑


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