最近マンションを購入した30代夫婦+8歳娘。投資で学費をねん出できる?<投資ケーススタディ1>FP深田晶恵さん×ウェルスナビCEO柴山和久さんに聞く

2024年3月15日(金)6時0分 ダイヤモンドオンライン

最近マンションを購入した30代夫婦+8歳娘。投資で学費をねん出できる?<投資ケーススタディ1>FP深田晶恵さん×ウェルスナビCEO柴山和久さんに聞く

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30代夫婦でマンションを購入したばかり。8歳の娘の学費を投資で稼げるのか…? 2024年からスタートした新NISA(少額投資非課税制度)を中心に、資産運用のメリットや活用法について、ファイナンシャルプランナー深田晶恵さんと、ロボアドバイザーサービスのウェルスナビ代表取締役CEO柴山和久さんが本音で徹底討論した「新NISA完全活用法」セミナー(23年12月21日開催)より、30代夫婦の仮想ケースに対するアドバイスをダイジェストでご紹介します。

【ケース1】38歳女性Sさん(家族:38歳夫、8歳娘)最近マンションを購入し、35年ローンを組んだ。繰り上げ返済を目指しているが、子どもの学費も気にかかる。高校までは公立に通う予定なので塾代も含めてなんとかなりそうだが、大学の入学金や学費が心配だ。資産を見直してみると、数年前に少しだけ購入して塩漬けにしていたFXが大きく値上がりしていた。だが、チャートを見ると少し前には大きく値下がりしていたので、不安になって換金して50万円は確保できた。あと10年で300万円貯めるのを目標に、おまかせ投資のサービスで月1万円の積み立てを始めた。

写真はイメージです(Photo: Adobe Stock)

——このご夫婦に、お二人からワンポイントアドバイスをお願いします。

柴山和久さん(以下、柴山) 教育資金をつくりたいという理由でFXに投資をする、というご相談はたまに受けますが、これは非常にリスクが高い。子どもが希望する学校に行けるチャンスは年齢で決まっていますから、リスクを抑えることが重要だと思います。子どもの教育資金が本当に必要になる前に、現金化しておくことをお薦めします。せっかく資産が増えていて子どもの教育資金にしようと思っていても、たまたま入学する直前に金融危機がきて資産が半分以下に減ってしまった……といったアクシデントがあると、子どもが進学するチャンスは戻ってきません。学校に行くタイミングが来る前に、少し時間の余裕をもって現金化しておくことをお薦めします。

深田晶恵さん 大筋は柴山さんと同意見です。まず今後FXはやめておきましょう。為替は綱引きなので、必ずどちらかが勝ってどちらかが負けます。長期投資を薦める専門家でFXを薦める方はいません。それと、「繰り上げ返済を目指している」という点が気になります。繰り上げ返済のためにちょこちょこ返していると、投資の機会を失ってしまいます。まず60歳までにいくら繰り上げ返済用に資金を確保すればいいのかと考えて、長期で積み立てをしたほうが預貯金だけで貯めるより効率がいいです。繰り上げ返済はちょこちょこしない、ということを覚えておいていただきたいです。

柴山 直近20年の金利状況ですと、たしかにそうですね。

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