「本当においしいビールを提供したい!」。日本一おいしいビールを売っている社長が伝えたい、教養としてのビールの知識とおいしい飲みかたとは?

ビール専門店「PERFECT BEER KITCHEN MONNAKA」（所在地：東京都江東区）のオーナーが2024年3月27日に初著書となる書籍を春陽堂書店より出版しました。

幼少期に見た父の姿がビールに興味を持ったきっかけ

著者の藤沼正俊さんはビール業界では、「日本一おいしいビールを売っている社長」として知られています。なぜ、藤沼さんがビールの魅力に気づかされたのか？　それは幼いころに父が晩酌でビールを飲む姿にありました。ゴクゴクとおいしそうに飲む父を見て、「どうしてあんなにおいしそうに飲むんだろう」と思ったことがきっかけでした。

ビール業界にどっぷりとつかって

その後、ビールの製造過程に興味を持ち、大学でビールの研究に従事しました。卒業後はキリンビールマーケティング（現・キリンビール）に入社し、東京・世田谷エリアの約３６０店舗を担当してビールサーバーのメンテナンスや新商品の提案、メニュー作成などの業務を行っています。

こうした経験を積むうちに「本当においしいビールを多くの人に提供したい！」っと強く思うようになったわけです。

資金０円からのスタート。順調だったのもつかの間…

起業を思い立ったものの当時の手元資金は０円。そこでクラウドファンディングを活用して資金を募ったところ、なんと３６７万９６４０円もの資金があつまりました。そこで起業し、キッチンカーでのイベント出店から事業を拡大して２０１７年には直営店をオープン。２０１９年までに６店舗まで事業拡大に成功しました。

しかし、突然に事業が赤字転落したのです。原因はビール専門店以外の事業に手を広げすぎてしまったことです。２０２０年にすべての店舗を売却し、借金は６０００万円まで膨れ上がり人生のどん底を一度は味わうことになりました。

「おいしいビールを提供する」への原点回帰

すべてを失った藤沼さんは「おいしいビールを売る」という原点に戻ることを決意しました。この一つの目的のためにキッチンカーを運転して、おいしいビールを販売しながら日本一周の旅に出たのです。日本中を旅しながら「おいしいビールとは何なのか」を徹底的にこだわり続けました。日本一周の放浪をしながら資金をためて、２０２１年にビール専門店「PERFECT BEER KITCHEN MONNAKA」を東京都江東区にオープンさせることができました。

著者にとっての「おいしいビール」とは？

「PERFECT BEER KITCHEN MONNAKA」は口コミを中心にお客さんが集まり、今や大人気店となっています（フランチャイズ含め１１店舗／２０２４年３月現在）。藤沼さんが考える「おいしいビール」とは、誰でも手に入るビールをおいしく飲む方法の追及です。

本書では、教養としてのビールの知識とおいしい飲みかたを中心に紹介しています。

・ビールはラガーとエールの２種類しか存在しない

・おいしいビールを飲むための温度や注ぎかた

など、お酒の席でつい披露したくなる情報が満載です。

著者が描くビールの未来

藤沼さんが代表を務める「株式会社PERFECT BEER」では次の経営理念を掲げています。

●“最高のビール体験で人生を豊かに”

すべてはお客さんに喜んでもらいたいため、おいしいビールをもらいたいため。

一人でも多くの人がビールの素晴らしさと出会うという未来をイメージしているのです。

担当編集者の私はお会いしてから取材を重ねるうちに、藤沼さんの真摯にビールと向かい合う姿に感銘を受けました。そして、もっと世に広めたいという強い思いで本書の編集に臨みました。

■『パーフェクトビアの社長が教える ビールを最高においしく飲むためのルール』概要

書名：パーフェクトビアの社長が教える ビールを最高においしく飲むためのルール

著者：藤沼正俊

体裁：四六判／並製／１９２ページ

定価：１,６５０円

刊行日：２０２４年３月２７日(水)

ISBN：978-4-394-38008-5

発行・発売：株式会社春陽堂書店

〈著〉藤沼正俊（ふじぬま・まさとし）

株式会社PERFECT BEER代表取締役。キリンマーケティング株式会社（現・キリンビール株式会社）に勤務後、クラウドファンディングで資金を募り独立起業。2021年にビール専門店「PERFECT BEER GERDEN TOKYO」を東京の門前仲町にオープン。現在は直営店４店舗、フランチャイズ11店舗まで事業を拡大させている（2024年3月現在）。