「職場の雰囲気が最悪」と嘆くリーダーが見落としているたった1つのこと

2024年4月17日(水)6時0分 ダイヤモンドオンライン

「職場の雰囲気が最悪」と嘆くリーダーが見落としているたった1つのこと

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「圧倒的に面白い」「共感と刺激の連続」「仕組み化がすごい」と話題の『スタートアップ芸人 ── お笑い芸人からニートになった僕が「仲間力」で年商146億円の会社をつくった話』著者・森武司氏(FIDIA社長)は、2005年の創業以来、18年連続増収増益を達成し、年商146億円となった。ここまで会社を成長させてきた秘密は何か? 本書からより深い学びを得ようと、インタビュー企画を実施。今回インタビューするのは、FIDIA役員でありグループ会社イルミルドの西俊彦社長だ。素人ながら化粧品開発に取り組み、あの資生堂を抜き、アマゾン年間売上1位となった。本書にも登場した西氏に「結果を出すチームをつくる秘訣」を聞いた。

Photo: Adobe Stock

社長に感化された言葉

——結果を出すチームをつくるために、リーダーとして常に意識していることはありますか?

西俊彦(以下、西):ありきたりかもしれませんが、「高い目標を持つ」ことです。森社長も、「リーダーは志を高く持たないとダメ。自分のキャパとか想像できないぐらいのところに目線を置け」とよく言っていますが、この言葉が僕にはすごく刺さり、日々の行動を変えてくれました。

まずは「日本一」を目指す理由

西:森社長は新事業を始めるときも、「まずは日本一。その次は世界一」と言っています。それは冗談じゃなくて本気で日本一を目指しています。

まず、業界日本一の会社の売上を調べてきて、「そこに向けて本気でやろう」と目標を立てます。たとえ「始めたばかりのチームで日本一なんか無理っしょ」と言う人がいても関係なく、「いや、日本一を狙う。よし、スタート!」と本気で動きます。

僕も最初は違和感があったのですが、「日本一」という目標に向かったことで本当に楽天の売上が日本一になったときもありました。

時には1位になれずに7位に終わったときもありましたが、7位でもすごいじゃないですか。でもそれは「日本一を目指した」からできたこと。もし日本で100位を目指してたら、7位にもなれなかったでしょう。

ですから、事業をするうえで、「常に目標や志は高く上げる」ことを意識しています。

——高い目標を掲げることで、チーム内でぶつかったりしないのですか?メンバーとの関係づくりで気をつけていることは?

思ったことを言い合える関係性をつくるには?

西:チーム内で、遠慮せずに思ったことを言い合える関係性にしておくことはとても重要です。役職の高い人やコアメンバーがメンバーに遠慮したり、その逆もあったりすると、言いたいこと言えないチームになってしまう。そうなると、チーム自体が破綻しているんです。

では、どうやったらそんなカルチャーをつくれるのかといえば、普段から互いにリスペクトし合うことです。

僕は「相手のことを尊重する」「相手の存在価値を認める」という人間として当たり前のことを常に心がけています。その結果、互いに思ったことが言い合える関係性がつくれているかと思います。

意見が割れたときの対応は?

——意見の言い合いになったりはしないんでしょうか。意見の食い違いが起きたときはどう対応しているのでしょう?

西:意見が割れたときは、論理的に何が正しいかを検証しています。これは、社長であろうが、課長であろうが、職位は関係ありません。データや過去の事例を確認したり、専門分野に詳しい知見者から話を聞いたり、成功確度が高いかどうかを、是々非々で決めるようにしています。一方的な僕のトップダウンで決めたり、その場のフィーリングで進めるようなことはほとんどありません。

僕も迷ったときは、社員に「どう思う?」とよく聞いています。互いが思ったことをしっかり伝えながらも、感情的にならずに、ちゃんと話し合って決めることで、良いチームワークがつくれ、結果も出せていると思います。

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