新NISAと仮想通貨投資 副業にするならどちらがおすすめ?

2024年5月14日(火)17時12分 財経新聞

 今年こそは、投資の副業を始めたいと考えている人も多いだろう。本記事では、注目の集まる新NISAと仮想通貨投資、どちらが副業におすすめなのかを比較する。

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■新NISAは非課税、仮想通貨投資は高リターンがメリット
 新NISAと仮想通貨投資は、それぞれ異なるリターンの特性を持っている。新NISAは主に国内外の株式や投資信託を対象にした積立投資であり、長期的に安定した成長を目指すことができる。加えて、新NISAでは、成長投資枠を活用した積極的な資産運用も可能だ。

 中でも、人気の投資信託に「S&P500」がある。日本経済新聞によれば、「emaxis slim米国株式(S&P500)」の3年から5年の平均利回りは、21〜22%程度である。

 一方、仮想通貨は一般的に市場の変動が激しく、短期間で高いリターンを得る可能性もあれば、同じく急激な価値の減少もあり得る。仮想通貨は年によってリターンが大きく異なり、数百%のリターンを記録した年もあれば、大幅に価値が下落した年もあるのだ。

 続いて、新NISAと仮想通貨投資を、税金で比較してみよう。新NISAは、投資で得た利益に対して非課税である。これは、新NISAの最大のメリットだ。

 具体的には、つみたて投資枠(120万円)と成長投資枠(240万円)を合わせて、年間投資限度額は360万円である。この非課税措置は無期限なため、長期的に安定したリターンを追求する投資家にとって大きなメリットとなるだろう。

 仮想通貨投資は、一般の投資と同じく、利益には税金がかかる。そのため、大きなリターンが得られたとしても、場合によっては高い税金を支払わなければならない。税金については、新NISAの方が、圧倒的にメリットが大きいと言えるだろう。

■新NISAの方が低リスクで初心者向け
 リスクについても、重要な比較ポイントだ。新NISAは市場の変動には影響されるが、一般的に株式や投資信託などを通じて分散投資が行われるため、リスクは比較的低めである。

 投資対象の多様性により、市場の一部における下落が全体のパフォーマンスに致命的な影響を与えることは少ない。特につみたて投資枠なら、長期的に資産を増やすことを目的としているため、投資の副業に伴う精神的負担も軽くなるだろう。

 一方、仮想通貨投資は高リスクだ。価格の変動が激しく、政府の規制変更、ハッキングのリスク、市場心理の影響を強く受けやすい。

 例えばSNSの投稿1つで価格が大きく上下することもあり得るほど、敏感なのである。このような不安定さが、高いリターンに繋がっているものの、同時にリスクも大きくなる点はデメリットだ。

 こうして新NISAと仮想通貨投資を比較してみると、全体的に初心者が副業として選ぶのには、新NISAの方が向いている。だがどちらか一方ではなく、両者を組み合わせた投資アイデアも提案したい。

 新NISAと仮想通貨の投資を組み合わせることで、リスクを分散し、効率的なポートフォリオを構築することが可能だからだ。例えば、安定したリターンを求める基本的な資産として新NISAを利用し、一部の資金を高リスク・高リターンの仮想通貨に割り当てる方法である。

 新NISAの成長投資枠でも、十分に積極的な運用ができるため、仮想通貨投資に割く資金は少なくていい。具体的には、ポートフォリオの大部分(例えば80%)を新NISAでの株式や投資信託に割り当て、残りの20%を仮想通貨に投資するという割合が考えられる。

 仮想通貨は、やはり高リスクであるため、挑戦や勉強代との意味合いで投資を行うのがいいだろう。投資を副業にするなら、分散と知識を深めることが重要である。リターンとリスクを天秤にかけ、冷静に判断できる投資家でありたいものだ。

財経新聞

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