キャリア形成支援を実施している企業の約4割が、効果を不明と回答

2024年5月27日(月)10時46分 PR TIMES

マンパワーグループ、企業の人事担当者・経営者を対象に「従業員のキャリア形成支援の効果」を調査

総合人材サービスのマンパワーグループ株式会社 (本社・東京都港区、代表取締役社長:池田 匡弥、以下マンパワーグループ)は、企業の人事担当者および経営者を対象に、従業員のキャリア形成支援の効果について調査(有効回答:266件)を実施、結果と考察を発表します。

- 「従業員のキャリア形成支援の効果に関する調査」実施の背景

マンパワーグループが2023年12月に発表した「2024人材不足に関する調査」では、85%の雇用主が必要な人材の確保が困難である回答しました。構造的な人手不足が続き、企業と従業員の関係性が変化している中、従業員の「キャリア形成支援」の重要度が増しています。マンパワーグループは、企業における従業員のキャリア形成支援の取り組み効果測定と可視化を目的に調査をしました。
- 調査結果詳細

1. 従業員の「キャリア形成支援」実施状況(全体):企業規模1001名以上で「実施している」のは、4社に3社
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9974/243/9974-243-3a9efc37e69fa8c9037a2dcc39058212-844x492.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
従業員のキャリア形成支援に関して、全体の半数が「実施している」(50%)と回答をしました。企業規模別では、1001名以上が「実施している」(76%)と最も多く、301〜1000名の企業では(47%)、300名以下の企業は(30%)となり、企業規模により取り組み状況に差があります。

2. キャリア形成支援の効果(キャリア形成支援実施企業の決裁者・企画・推進者のみ):実施企業の4割以上が「効果はわからない」と回答
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9974/243/9974-243-f6c2fbe4fb3b6d718772a1d2a27f901f-880x428.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
キャリア形成支援の効果について、全体の約3割が「効果が出ている」(34%)と回答している一方、約4割は「わからない/なんとも言えない/把握できていない」(43%)、約2割は「効果がでていない」(19%)という結果になりました。キャリア形成支援の効果測定方法としては、「社内キャリアコンサルタントによる面談(商社・流通/1001名以上)」、「年1回のキャリアシート作成・提出(メーカー/301〜1000名)などのコメントがありました。

3. 「キャリア形成支援」を検討・企画・推進する上での課題:推進企業の約5割が「取り組み効果がみえづらいこと」を課題視
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9974/243/9974-243-f7e7c41eb3a9c55a38aea931c0e66c57-885x444.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
「キャリア形成支援」を検討・企画・推進する上での課題として、実施企業では「現状の施策や取り組みの効果がみえづらい」(47%)という回答が、約半数を占めています。「キャリア形成の必要性を従業員が感じていない」(32%)、「現状の施策や取り組みの具体的な目標や達成指標が定められていない」(32%)が続き、従業員へのキャリア形成に関する支援や情報発信に課題を感じていることがわかりました。
- 調査結果の考察

キャリア形成支援を実施している企業の4割は「支援の効果が出ているか分からない」と回答しており、半数近くが「現状の取り組みの効果が見えづらい」ことに課題を持っています。効果を把握する必要性を感じているものの、具体的な方法が分からず、効果が出ているのかどうかが分からない状況が伺えます。これはキャリア形成支援の内容が広範囲にわたり、測定すること自体が難しいためでしょう。

通常、キャリア形成施策は様々な施策を複合的に組み合わせ、推進していくケースが多いです。研修単体の満足度だけでなく、総合的に自社のキャリア施策の効果が出ているかを図る必要があります。加えて、一定の効果が出るまでにはある程度の期間が必要で、少なくとも4、5年はかかるケースが多いです。

キャリア形成支援の取り組みについては、複合的な指標を組み合わせて測定してくことも必要です。「社員の強みや価値観に対する理解度」「上司からの支援の満足度」「キャリアビジョンを実現する仕組みの有無」など、具体的な項目ごとに測定していくことで、自社の取り組みの強みや課題も把握することができます。

今後は、一部の社員だけでなく、若年からミドル・シニアの幅広い層に対するキャリア形成の意識醸成が求められてきます。特に、キャリア施策の必要性をあまり感じていない層に対して、どのように打ち出していくのかもポイントになり、施策の効果を適切に把握していく必要性がこれまで以上に高まっていくでしょう。

マンパワーグループ株式会社 ライトマネジメント事業部 淺原 亮一シニアコンサルタント
2006年、株式会社ライトマネジメントジャパン(現マンパワーグループ株式会社)に入社。
人事制度の構築といったハード的な側面のコンサルテーションに加えて年代別のキャリアデザイン研修や上司向け部下のキャリア開発支援セミナー、新入社員研修、チェンジマネジメント研修、評価者研修といったソフト面の施策企画や実施にも幅広く携わる。大手から中小企業まで幅広いクライアントに対するコンサルティング実績を持つ。


[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/9974/243/9974-243-02b42d2a38e28d5d2bc22c6595b68117-245x286.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
■調査レポート全文は、URLよりご確認ください。
URL: https://mpg.rightmanagement.jp/hrcafe/survey_measurement/

【調査概要】
「キャリア自律」浸透度の測定に関するアンケート調査より一部抜粋の上、考察を追記
調査主体:マンパワーグループ株式会社
調査期間:2024年3月1日〜14日
調査方法:WEBアンケート (HRプロ会員が対象)
有効回答:266件
・企業規模構成比:1001名以上 36% /301〜1000名 23% /300名以下 42%
・業種構成比:メーカー企業 45% / 非メーカー企業 55%

マンパワーグループ株式会社について
ManpowerGroup(R)は、組織を成功に導く「人材」の採用、評価、育成、管理に関わる総合人材サービスを提供しています。70年近くにわたり、世界70ヵ国・地域で、ManpowerGroup(R)ブランドのManpower(R)、Experis(R)、Talent Solutions(R)を通じて、変化する働く世界の組織変革を継続的に支援してきました。ダイバーシティ&インクルージョンの観点から、最も働きやすい企業として多様性が評価されています。2024年、マンパワーグループは、「世界で最も倫理的な企業」の1社に15回選ばれました。
ホームページURL: https://www.manpowergroup.jp/

PR TIMES

「キャリア」をもっと詳しく

「キャリア」のニュース

「キャリア」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ