デロイトが内部崩壊でコンサル「ビッグ4」首位から陥落危機!外資戦略系でも序列激変

2024年6月17日(月)6時0分 ダイヤモンドオンライン

デロイトが内部崩壊でコンサル「ビッグ4」首位から陥落危機!外資戦略系でも序列激変

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ビッグ4でトップに君臨してきたデロイトトーマツコンサルティングは、アクセンチュアを追って規模拡大を目指してきた。だが、昨年から内部崩壊に見舞われている Photo:SOPA Images/gettyimages

「勝ち組」としてバブルを謳歌するコンサルティング業界。コンサル市場の急膨張を背景に、多種多様なプレーヤーがバトルを繰り広げています。大乱戦期を迎えているコンサル業界で“序列激変”の兆しが出ています。戦略系コンサルや会計系コンサルのビッグ4で起きている異変とは。『週刊ダイヤモンド』6月22日号の第1特集の『コンサル大解剖』は、「ダイヤモンド・オンライン」で人気の連載『コンサル大解剖』の記事を厳選して再編集。大乱戦期を迎えたコンサルビジネスの最前線に迫っています。(ダイヤモンド編集部 名古屋和希、山本輝)

コンサルは総合系が高成長国内系は独自モデルで勢い

 大乱戦期を迎えているコンサルティング業界。下の大図解を基に、代表的なコンサルファームの特色を見ていこう。

 まず、コンサルファームは、サービスの特徴から大きく戦略系と総合系の二つに分かれる。

 主に少数精鋭の人員で、戦略立案など企業経営の上流に当たる部分をサポートするのが戦略系ファームだ。いわゆる伝統的なコンサルのイメージであり、マッキンゼー・アンド・カンパニーなどが代表だ。

 それに対し、戦略立案だけでなく、実行支援からデジタル関連の実装・運用といった下流の工程まで幅広く手掛けるのが総合系ファーム。デジタルに強く一気通貫のサービスが売りのアクセンチュアや会計系コンサルの「ビッグ4」がその代表だ。

 実は近年、企業の成果重視の傾向が強まったことで、コンサルニーズも単なるレポート作成から、実行支援や実装などへとシフトしている。そのため、コンサルの中でも、かつては花形だった戦略系より総合系の方が高い成長率を示している。

 また、注目すべきは国内系コンサルの隆盛だ。特にベイカレント・コンサルティングは、近年著しく成長しており、業界の台風の目だ。ビッグ4などとは異なり、各社独自の強みやビジネスモデルで勢いをつけているのが国内系の特徴といえる。

 さらに、ここ数年、デジタルがコンサルの主要テーマとなったこともあり、いわゆるベンダーとコンサルの垣根があいまいになりつつある。その中で、富士通が2025年度までにコンサル人材を1万人に増やす方針を発表。NTTデータもコンサル部門の拡充を打ち出している。ベンダー側も単なる“御用聞き”から脱却し、上流のコンサル機能の強化を加速している。

 伊藤忠商事のような異業種もコンサル事業の強化を虎視眈々と狙っている。市場の拡大とともに、コンサル業界は様々なプレーヤーが入り乱れて混戦状態となっている。

 大乱戦期を迎えたコンサル業界。実は、コンサルファームの間で“序列激変”の兆しが出ている。


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