第17回 「shiseido art egg」 展開催のお知らせ

2023年12月1日(金)11時46分 PR TIMES

 資生堂ギャラリーでは、2024年1月30日(火)〜5月26(日)の期間、第17回「shiseido art egg (シセイドウアートエッグ)」に入選した、林田 真季(はやしだ まき)、野村 在(のむら ざい)、岩崎 宏俊(いわさき ひろとし)の3名の個展を開催します。

《「shiseido art egg」とは》
 「shiseido art egg」は、資生堂が新進アーティストを応援する公募プログラムで、人びとの感性と多様な価値観を刺激し、新たな美の可能性を押し広げるアーティストに個展開催の機会を提供するものです。2006年にスタートして以来、延べ48名(組)の入選アーティストが個展を開催、その後も活躍の幅を広げています。
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《第17回の選考アーティストと見どころ》
 第17回目となる今回は、応募総数351件の中から、林田 真季、野村 在、岩崎 宏俊の3名を選考。独自の視点で今日の世界を見つめ、時代が抱える不安や困難に真摯に向き合い、そこから新しい価値観や美意識を表現しているかが審査のポイントとなりました。林田は現実社会をテーマにあらたなアートとしての写真の可能性を探求しています。野村は変容し続ける情報媒体を独自の視点で捉え、人間の本質や存在の在り方を問います。岩崎は追憶をテーマにしながらロトスコープを用い、アニメーションの芸術表現としての可能性を探ります。
 選ばれた3名は、キュレーターのサポートのもと作品テーマや表現を深めながら制作に取り組み、それぞれが一つの個展としてまとめ上げ、第1期(林田)、第2期(野村)、第3期(岩崎)と続いて発表します。これまで疑いようのなかった既成概念や慣習の変化と向き合いながら、美しく健やかな社会の未来を感じさせる作品は、鑑賞者に新たな気づきをもたらすことでしょう。

《「shiseido art egg賞」の審査員》
 3名の個展終了後には、新しい価値の創造を最も感じさせたアーティストに「shiseido art egg賞」が授与されます。第17回の審査は、今日のクリエイティブシーンで活躍する鬼頭 健吾(美術家)、
蓮沼 執太(音楽家、アーティスト)、平藤 喜久子(神話学者、國學院大學教授)の3氏を迎えて実施します。

■各展の見どころ、アーティストプロフィール

第1期展 林田 真季 展 会期:2024年1月30日(火)〜3月3日(日)
林田 真季は、人間による利己的な行動が予期せぬ結果をもたらすという「意図せざる結果」の法則に着目します。そのアプローチは、リサーチに労と時間を費やすプロジェクトでもあり、テーマはイギリス沿岸部の過去のごみ埋立地の姿と日本各地の大規模不法投棄事案を問題とします。写真による視覚的ドキュメントと空間的なイメージの奥行きは、独自のインスタレーションを構成し、鑑賞者を新たな現実の考察へと導きます。


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1984 年 大阪府生まれ
2007 年 関西学院大学総合政策学部卒業
2022-2023 年 ロンドン芸術大学ロンドン・カレッジ・オブ・コミュニケーション
       MA Photography 在学
       東京都在住

主な活動
2023 年 アルル国際写真フェスティバル LUMA Rencontres Dummy Book Award 入選
2021 年 KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 「KG+SELECT」 参加

アーティストHP : https://www.makihayashida.com/

アーティストからのコメント
ロンドンで学んで約1年、アートとしての photography の捉え方が大きく変わりました。同時に、photography というメディアがより好きになり、それを現代アートとして、また異文化の表現として向き合いたいという、制作活動の方向性が定まりました。その実践の場をまず資生堂ギャラリーで頂けること、本当に嬉しく、心より感謝申し上げます。ギャラリーを訪れる方々に何かしら新たな気づきのある展示をお見せできるよう、頑張ります。

林田真紀 作品画像

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第2期展 野村 在 展 会期:2024年3月12日(火)〜4月14日(日)
野村 在は、写真や彫刻を素地とした様々なメディウムを通して、生と死やその間に横たわるものを露わにすることを試みてきました。本展では、亡くなった人の写真を水に印刷する写真装置や、今後、数十年間において稼働し続けるパフォーマティブな作品を発表します。過去、現在、未来が交差し、アナログからデジタルへと変容する情報媒体を独自の視点で捉え、人間の本質や存在の在り方について問いかけます。


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1979 年 兵庫県生まれ
2009 年 ロンドン大学ゴールドスミス校 MFA取得
2013 年 武蔵野美術大学造形研究博士後期課程
     造形芸術専攻作品制作研究領域修了
     兵庫県在住

主な活動
2021 年 「Echoes」(Ulterior Gallery、ニューヨーク)
2017 年 「can't rewind it -巻き戻せない-」(双ギャラリー、東京)

アーティストHP : https://www.nomurazai.com/

アーティストからのコメント
100年を超えるShiseido Galleryの歴史に参加出来ることを大変光栄に思います。同時に、繰り返される紛争や疫病、人種間の深い溝や大規模な気象変動と共に歩んでいくこれからの100年は、私たちの日々の些細な選択に大きく委ねられていることも実感しています。いつしか人類が宇宙人と出会うその時に、年齢や国籍、性差や外見に囚われない、平らかな存在として対話ができるよう願いながら、少しでもこの展示を良いものにしたいと思っています。

野村 在 作品画像
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第3期展 岩崎 宏俊 展 会期:2024年4月23日(火)〜5月26日(日)
岩崎 宏俊は実写映像をトレースしてアニメーションを制作するロトスコープという手法に着目し、芸術表現としての可能性を探求してきました。本展では、パンデミックの影響で直接会うことの叶わなくなった人や残された風景の記録映像をトレースしています。作者はその行為が追憶であると捉え、大プリニウスが『博物誌』に記した絵画の起源、「ブタデスの娘」が離別する恋人の影の輪郭を壁に写した行為と重ね合わせます。ロトスコープを通じ、描くことや記憶の在り方を問い直す試みです。

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1981 年 茨城県生まれ
2019 年 東京藝術大学大学院美術研究科
先端芸術表現領域博士後期課程修了
愛知県在住

主な活動
2021 年 「Motion Studies: Five Contemporary Animators」
(Schick Art Gallery at Skidmore College、アメリカ) 参加
2015 年 「詩的図像学/岩崎宏俊 展」(東横イン元麻布ギャラリー、甲府)

アーティストHP : https://hirotoshiiwasaki.com/

アーティストからのコメント
まず、この機会を頂けたことに感謝いたします。パンデミックによって行動が制限されシンプルになっていく身振りの中で、私は追憶について考えるようになっていました。これに端を発した作品を、記憶を紡ぐ唐草模様を冠する資生堂のギャラリーで展示できることに縁を感じつつ、また同時にアニメーションという表現がギャラリーという空間の中でどこまでやれるのか、美術と交わり再考する契機になってほしいと思っています。この空間で何が起こるのか、今からとても楽しみです。

岩崎 宏俊 作品画像
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■ 「第17回 shiseido art egg」展 開催概要
会 期 : 第1期展 林田 真季 展 2024年 1月30日(火) 〜 3月3日(日)
 第2期展 野村 在 展 2024年 3月12日(火) 〜 4月14日(日)
 第3期展 岩崎 宏俊 展 2024年 4月23日(火) 〜 5月26日(日)

開館時間 : 平日 11:00〜19:00 日・祝 11:00〜18:00 ※月曜、祝祭日は休館
会 場 : 資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階)
入 場 料 : 無料
U R L : https://www.shiseidogroup.jp/gallery/?rt_pr=trp48 (資生堂ギャラリー)
   https://www.shiseidogroup.jp/gallery/artegg/?rt_pr=trp48 (shiseido art egg )
https://twitter.com/ShiseidoGallery (資生堂ギャラリー X(旧twitter))
主 催 : 株式会社 資生堂
協 力 : 株式会社IHI、王子エフテックス株式会社 (野村 在展)

■関連企画 開催概要
*オンラインギャラリートーク(動画)
各個展の開始後、アーティスト本人が会場で自作について解説した動画を資生堂ギャラリーHPで配信予定です。詳細は、資生堂ギャラリー公式HPにてご案内します。

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